直線番長ウイリアムズ復活へ。”スピードの殿堂”モンツァでさらなる「超最高速仕様マシン」投入か
ウイリアムズは、”スピードの殿堂”ことモンツァ・サーキットで行なわれるF1第16戦イタリアGPで、トップスピードを意識した空力パッケージを投入することも可能だと語っている。
ウイリアムズは、モンツァ同様に直線パフォーマンスが重要なスパ・フランコルシャンで行なわれたベルギーGPで、アルボンが低ドラッグで最高速が速い今季の『FW44』を武器に、アストンマーチンやマクラーレンなどのマシンを抑え込んで10位入賞を果たした。
コンストラクターズランキングでは今季最下位に沈んでいるウイリアムズだが、アルボンはベルギーで今季3回目の入賞。マシン特性や攻めた戦略を最大化する走りでポイントを手堅く掴んでいる。
ベルギーでウイリアムズが見せたパフォーマンスをイタリアでも再現できるかと、チームのトラックサイド・エンジニアリング責任者であるデイブ・ロブソンに尋ねると、彼は次のように答えた。
「スパで走った時よりも、さらにドラッグを少なくする選択肢がいくつかある」
「ダウンフォースの問題があるので、それが正しい選択肢かどうかは、モンツァのコースコンディションを見てみないと分からない。でも確実に、ドラッグレベルを下げることはできる」
「我々に直線スピードの利がある中で周りがどう出るかを見てみよう。しかし、仮にそうやって(低ドラッグ仕様の空力パッケージで)も、パラボリカをそれなりの形で抜けられるなら、またそうしたいと思う」
またロブソンは、ベルギーでのセットアップは必ずしも直線スピードのパフォーマンスに振ったモノではなく、最速ラップが予想されるセットアップにしたまでだと説明している。
「他のマシンと比較した際に、明らかに我々のトップスピードがスパでのレースで役立った。ただ我々はトップスピードを追求した訳ではなく、自分たちのマシンのラップタイムにとってベストだと思うことをしただけだ」
「スパでは(ライバルの)パワーユニットのペナルティで順位が繰り上がることが予想されたため、ストレートを速く走りたいとは思っていた。ただそれはマシンのセットアップにおける主な焦点ではなかった」
「モンツァは少し違ってくるし、他が何を持ち込んでくるかにもよるだろう」
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