エリザベス女王の死を、F1界も悼む。イタリアGPのフリー走行1回目開始前に1分間の黙祷を捧げる

 

 F1は、9月8日(木)に96歳で亡くなった英国のエリザベス女王を追悼するため、F1イタリアGPのフリー走行1回目の開始10分前に、モンツァ・サーキットのピットレーンに集まり、1分間の黙祷を捧げることになった。
 エリザベス女王が、滞在先のスコットランド・バルモラル城で亡くなった。これを受けてF1も弔意を示し、イタリアGPのFP1開始10分前に、ピットレーンに関係者やドライバーらが集まり、1分間の黙祷を捧げる。日曜日の決勝レーススタート前に、グリッド上で弔意を示すことが計画されているが、詳細はまだ確定していない。
 女王の死に際し、F1のステファノ・ドメニカリCEOは次のようにコメントを発表した。
「F1はエリザベス2世女王陛下の逝去を悼んでいる。70年以上にわたり、彼女は尊厳と献身をもって公共へのサービスに人生を捧げ、世界中の多くの人々に影響を与えてきた」
「F1は、王室と英国およびイギリス連邦に心から哀悼の意を表する」
 イギリス人ドライバーのジョージ・ラッセルも、次のように語った。
「エリザベス2世女王陛下の訃報を受け、とても悲しい。彼女の僕たちの国への献身と優雅なリーダーシップは、英国のみならず、世界中の非常に多くの世代の人々にインスピレーションを与えた」
「僕と僕の家族は、ロイヤルファミリーと70年間我が国への彼女の奉仕を称賛した全ての人々に、心から哀悼の意を表する」
 マクラーレンF1チームは、女王への哀悼の意を表する形で、チームのSNSの画像やアイコンを黒一色に統一した。また、エリザベス女王がマクラーレン・テクノロジーセンターを訪れた日の画像を投稿し、次のように綴った。
「マクラーレン・レーシングは、エリザベス2世女王陛下の悲しい逝去を悼むとともに、彼女の信じられないような治世を思い出す。このひどく悲しい時に、我々の思いは王室と世界中の人々と共にある」
 フェラーリも王室とパドックの英国人メンバーを気遣いつつ、女王を「革新的な人物だった」と称賛した。
 FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長も声明を発表し、エリザベス女王と王室が、モータースポーツの成長を支援する上で、どれほど影響力を持っていたのかについて記した。
「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の女王、エリザベス2世殿下の訃報を知り、非常に悲しく思っている」
 そうベン・スレイエム会長は語った。
「女王は間違いなく、これまでで最も尊敬された国家元首のひとりだった。私は、私とFIAコミュニティ全体としての哀悼の意を、王室と英国および連邦すべてに人々に表したいと思う」
「モータースポーツ、中でも特にF1は英国に根ざしており、王室は長年にわたってこのスポーツに多大な支援と後援を行なってきた。そのことに対して我々は感謝する。今週末に世界中で行なわれる我々のイベントは、間違いなく陛下への敬意を表して行なわれるだろう」
 
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