SC出動で勝機が生まれるも、レースは再開されず。ルクレール「あの時2番手だったことが残念」

 

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1イタリアGPをポールポジションからスタートし、レース序盤をリードしていたものの、バーチャルセーフティカーが出されたタイミングで早めのピットイン。2ストップ戦略を採ったが、1ストップ作戦を採っていたフェルスタッペンに逆転を許してしまった。
 フェルスタッペンに大きな差をつけられたままレース終盤を迎えたルクレールだったが、ダニエル・リカルド(マクラーレン)がストップしてセーフティカーが出されたことでルクレールに再び勝機が生まれた。フェルスタッペンとルクレールは共にソフトタイヤに交換し、レースが再開されればふたりによる真っ向勝負が見られるものと思われた。
 しかし、リカルドのマシンの回収が遅れたことや、セーフティカーが先頭のフェルスタッペンを捕まえるのに時間がかかったことなどが影響し、レースは再開されないままチェッカーを迎えてしまった。
 昨年の最終戦アブダビGPでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とフェルスタッペンがタイトル争いを演じる中で、終盤にセーフティカーが出動。セーフティカーランでのレース終了をなんとか避けるため、残り2周で周回遅れを一部だけラップバックさせてファイナルラップにレースを再開。それがフェルスタッペンの逆転タイトルを演出し、物議を醸した。
 今回は隊列を完全に整列するのが間に合わないと見たレースディレクションがレースを再開させない判断をした形だ。
 最終盤の真っ向勝負が見られなかったフェラーリファンは、優勝したフェルスタッペンにブーイングを浴びせたが、敗れたルクレールはレース再開を望んでいたと認めながらも、結果的な敗因はそれよりも前の出来事にあると語った。
「あの終わり方は悔しいよ」
 ルクレールはそうレースを振り返る。
「レースをして終われれば良かったけど、残念なのはあの時の僕たちはそれ以前に色々とあって2番手だったこと。そこが残念だ」
「でも全体としては、全力を尽くせたと思う。ここにいる素晴らしいティフォシの前で優勝できれば良かったけど、それはできなかった」
 ルクレールはまた、レース序盤だったにもかかわらずバーチャルセーフティカーのタイミングでピットインしたことについて、後続のマシンを確実にカバーするためであったと語った。
「後ろのマシンがどうするかは分からなかった。だからあのような選択をしたんだ」
 この決断に納得しているかと問われたルクレールは、こう答えた。
「そうだね、もちろん結果は2位だから今回のレースにすごく満足しているわけでない。まあとにかく、これからも頑張るよ」
 
 
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