パロウが後続に30秒差つける圧勝。3位に入ったパワーが2度目の載冠……佐藤琢磨は骨折負い23位|インディカー最終戦

 

 2022年のインディカー・シリーズ最終戦がラグナ・セカで行なわれ、チップ・ガナッシのアレックス・パロウが今季初優勝。3位に入ったウィル・パワー(ペンスキー)がシリーズチャンピオンに輝いた。
 パロウは予選で5番手となったものの、エンジン交換のペナルティを受けて11番グリッドからスタート。しかしレースペースは秀でており、16周目に初めてレースをリードすると、50周目には2番手を走っていたパワーに8秒以上の差をつけていた。その後もその差は拡大していき、最終的には2位ジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)に30秒の差をつけてトップチェッカー。その後95周のうち67周のリードラップを記録する、まさに完勝劇だった。
 3位にはパワーが入ったことで、2022年のインディカー王者に輝いた。最終戦を迎えた段階で、パワー、ニューガーデン、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)、スコット・マクログリン(ペンスキー)らに可能性が残されているという大激戦のチャンピオン争いだったが、わずか1勝のみのパワーが制したのだ。
 パワーは今季1勝ながら、シーズンを通じて安定した成績を残してきた。この最終戦での2位は、実に今季12回目のトップ5フィニッシュ。これにより、5勝を挙げたニューガーデンを16ポイント差で退けた。パワーはこれで、2度目のチャンピオン獲得ということになった。
 デイル・コイン・レーシングwithRWRの佐藤琢磨は、23位でレースを終えた。佐藤は22番グリッドからスタートだったが、一気に17番手までジャンプアップ。最初のピットストップを行なう時には8番手までポジションを上げていた。
 その後は他車と絡んだ際に親指を骨折しながらも粘り強く走り続けたが、最終的には23位だった。
「レース戦略は、ドライバーによってマチマチでした。タイヤの特性のため、多くのドライバーが4ストップ戦略を選ぶ一方、僕たちは3ストップ戦略にこだわった影響で、ペースは上がりませんでした」
 佐藤はそうコメントを発表している。
「僕はレース中に他のドライバーと絡んでしまいましたが、もともとケガをしていた僕の親指は、これで完全に骨折してしまいました。したがって、決して良い1日ではありませんでした。それでも僕は懸命に走り続けました」
「今日のレースでいい結果を残せなかったのは残念ですが、とても楽しかったですし、チームの一員として戦えたことをこのうえなく幸せに思っています」
 
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