ベッテル、モンツァでのフライト実施に不満「環境のため禁止するという話だったのに……」

 

 先日行なわれたF1イタリアGPでは、航空ショーのチームによるフライバイ(儀礼飛行)が実施された。ここ数年のイタリアGPではよく見られる光景であったが、実はF1は今年から、持続可能で環境に優しい未来を目指す取り組みの一環として、スターティンググリッド上空でのフライバイを禁止していた。
 そんな取り決めに反して、イタリアGPの決勝スタート前には2度のフライバイが実施された形だが、これはセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)によると、モンツァを訪れていたイタリア大統領から要求されたため実施されたのだという。
 モンツァでのレースを今後のF1カレンダーに戻すべきかどうかという話題について話している時、ベッテルはそうするべきだと答えつつ、フライバイについて口を開いた。
「そうなってほしいね。そしてフライバイをやめてほしい」
 ベッテルはそう語る。
「大統領がフライバイをやって欲しいと言っていたと聞いた。彼は100歳くらいだから、そういったエゴを捨てるのが難しいのかもしれないね」
「でもとにかく、カレンダーには残すべきだと思う。素晴らしいサーキットだし、雰囲気も良い」
「でも、フライバイはなくなると約束されていたものだ。大統領は考えを改めるべきだと思うし、F1は世界をより良い場所にするためにそういった目標を掲げていたにもかかわらず、ただただ屈してしまっている」
「(環境に)影響を与えるものからは離れる必要がある。目標があるのなら、あらゆる国と同じように、そこから目を背けてはいけない」
「つまり、自分たちが発信した言葉を守ろうということだ。ただ、これは時間が解決してくれるはずだ」
 motorsport.comは現在この件についてF1に問い合わせており、フライバイにゴーサインを出した人物が誰なのかについて確認を取っている。
 ベッテルは近年、環境問題に関する関心を高めており、様々なアクションを起こしている。ただフォーミュラEドライバーのルーカス・ディ・グラッシはそんなベッテルの言動を「偽善的な環境活動」と揶揄するなど、批判も浴びていた。
 これについてベッテルは、ディ・グラッシとの意見の相違について話し合いの場を持ったことはないとしながらも、話し合いには応じる意向を示している。
 
 
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