マクラーレン、開幕前テストでブレーキのオーバーヒートに悩まされた”影響”に依然苦しむ「問題解決のために多くのリソースを割いたから」

 

 今シーズンのマクラーレンは、シーズン序盤にブレーキの問題に苦しめられた。その後パフォーマンスを取り戻したように見えるが、チーム代表のアンドレアス・ザイドルによれば、今もブレーキ問題の影響が残っているように感じられるという。
 今季のマクラーレンは、アルピーヌと激しいランキング4番手争いを繰り広げている。イタリアGPを終えた時点では、4番手アルピーヌから18ポイント差のランキング5番手につけている。
 ただ次戦シンガポールGPでは、アルピーヌが新型のフロアを投入予定。パフォーマンスを一歩前進させると期待しており、これが効果を発揮すれば、マクラーレンにとってはランキング4位を目指す上で痛手となるかもしれない。
 ザイドル代表は現状について、シーズン序盤の苦戦の影響が、今も色濃く残っていると語った。
 マクラーレンは今季開幕前のプレシーズンテストの際にブレーキがオーバーヒートしてしまう問題に見舞われ、走行時間を大幅に失うことになってしまった。この解決には時間がかかり、開幕戦バーレーンGPでは2台揃って入賞圏外に終わった。
 問題を解決するためにマクラーレンは、パフォーマンス向上のために使うはずだったリソースを、問題解決に割かなければいけなかった。そしてこれが、アルピーヌとのランキング4位争いに影響を及ぼしているという。
「もちろん、そのことは役には立たなかった。最終的には、特にシーズン序盤の段階で、問題を解決するために多くのリソースを割く必要があった。そのリソースは、パフォーマンス向上のためにその時点ですぐに使いたいモノだった」
 そう語るザイドル代表は、ブレーキの問題に起因する影響に長く悩まされたものの、チームがそれを乗り越えたことを称賛。マシンの弱点への対処という側面で、ある程度の進歩を遂げたと感じていると語った。
「昨年弱点だった部分で、我々は良い形で前進を遂げたと思う」
 そうザイドル代表は言う。
「同時に、過去2シーズンと比較して、シーズン後半の戦闘力が低下していることが分かる。でも結局、今年は新しいスタートだったと思う」
「今シーズンを振り返ってみると、バーレーンでのテストでのブレーキの問題のため、困難なスタートを切ったことが分かる。F1の新しい時代を迎えるという点において、スタートパフォーマンスの面で単純に後退することになった」
「我々は間違いなく、望んでいた場所にはいなかった。しかし同時に、チームはシーズンを通じてそれに反応し、戻ってきたと思う」
「最初のレースでバーレーンにいたことを忘れていない。その時点では、フィールドのほとんど最後尾にいたんだ」
 
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