ドゥカティのバニャイヤ、逆転タイトルが射程圏もチームオーダーは必要なし!「誰かに譲ってもらって勝ちたくはない」

 

 モビリティリゾートもてぎでのMotoGP日本GPを前に、MotoGPクラスのタイトル争いはいよいよ白熱してきている。ランキング首位ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に対して最大91ポイントの差をつけられていたフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が、ここ10戦で6勝をあげて10ポイント差まで迫っているのだ。
 ただ、両者のギャップは日本GPを前にもっと縮まっていた可能性もある。前戦アラゴンGPの勝者はドゥカティ陣営のエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)で2位がバニャイヤだったが、このレースでドゥカティによるチームオーダーが出されて順位を入れ替えていれば、バニャイヤはクアルタラロとの点差を5点にできたはずだ。
 ドゥカティは、陣営に所属する4チームそれぞれが勝利を目指して争うことを止めるつもりはないとしている。バニャイヤとしても、タイトル獲得に向けて自分をアシストするようなチームオーダーは必要ないと考えている。
 ドゥカティ内でチームオーダーについての議論はされたことがあるかと尋ねられたバニャイヤは次のように語った。
「正直なところ、前に出るために助けが必要だとは思っていない」
「僕はコース上で戦った結果勝ちたいのであって、誰かに譲ってもらったことで勝ちたくはない。いずれにせよ、僕はその決定に関わってはいないし、自分のやりたいことをやらせて欲しいという僕の希望を述べたまでだ」
「彼らが違うことを決断したとしても、それは僕には関係のないことだ」
「だから僕はレースをして、前に立って、優勝することを目指すだけだ。それが一番の目標で、ミサノでもアラゴンでもそうしてきた」
 グレシーニで2021年仕様のドゥカティを駆り4勝をあげ、現在クアルタラロと48ポイント差のランキング4番手につけているバスティアニーニ。彼は今週末の日本GPに向けても、ドゥカティからバニャイヤを助けるようにという指示は受けていないという。
 チームオーダーに関して質問されたバスティアニーニは次のように答えた。
「今の状況には大きな疑問がある」
「メディアもこの状況を煽っていると思う。ただ僕たちのピット内は今の所とてもスムーズに物事が進んでいる」
「僕としても気分が良いし、ドゥカティだってそれを望んでいるのだと思う」
「今のところチームオーダーは出ていないし、ペッコ(バニャイヤ)が前に出た時にどうなるかはその時にならないと分からない」
「チャンピオンシップという点では僕もより近付いてきている。ただ今重要なのはひとつだけで、100%の力を発揮するということだけだ」
 
 
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