FIAが声明を発表、コルトン・ハータへのF1スーパーライセンス発給を認めず。特例での承認の可能性を否定
FIAは、インディカードライバー、コルトン・ハータのF1スーパーライセンス問題について声明を発表、レギュレーションにおいて彼はライセンス取得の条件を満たしておらず、FIAが特例として認めてライセンスを発給することはないことを確認した。レッドブルはアルファタウリのピエール・ガスリーの後任としてハータの獲得を望み、FIAに対して条件を免除するよう働きかけていた。
アルピーヌが2023年ドライバーとしてガスリーを望んでいることから、レッドブルは後任候補としてハータに注目した。しかしF1参戦に必要となるスーパーライセンスの発給条件として、他カテゴリーでの成績に応じて与えられるスーパーライセンスポイントを3年間で40ポイント以上獲得しなければならないものの、ハータは8ポイント不足していた。
ハータがインディカーで過去7勝を挙げた優れたドライバーであることから、レッドブルはFIAに対し、特例でのライセンス発給を認めるよう働きかけたが、ライバルチームたちはそれに対して否定的な考えを示していた。
フェラーリ代表マッティア・ビノットは、イタリアGPの週末に、次のように語っている。
「(スーパーライセンス発給のために)ハータに“不可抗力”を利用することはできないと思う。それは完全に間違ったアプローチだ。レギュレーションは、我々のスポーツを守り、このスポーツのために正しいプロセスと選択をするために、定められているのだ」
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは先週の時点で、ハータの起用を断念すると述べていた。
FIAは9月23日にこの件についてコメントを発表、ハータがFIAの規定におけるF1参戦の条件を満たしていないことを確認し、特例を認めるつもりはないと示唆した。
「FIAは、適切なルートを通じて問い合わせが行われたこと、それに伴い、ドライバーであるコルトン・ハータは、FIAスーパーライセンスの取得に必要な数のポイントを獲得していないことを確認する」
「FIAは、スーパーライセンスへの適格性を含め、レギュレーションおよび手続きについて、継続的な再調査を行っており、このテーマに関して考慮される主な要因は、安全性、経験、経路に照らしたパフォーマンスである」
先週、マルコはガスリーの後任について「どのような可能性があるかについて、現在幅広い議論を行っているところだ」と述べ、レッドブルがハータ以外のドライバーを起用し、ガスリーの移籍を認める可能性があることを認めた。マルコは、メルセデスのリザーブドライバーであるニック・デ・フリースと会談しており、すでにアルファタウリ加入について大筋で合意したとの説もある。
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