「リタイアしようかと思う程だった……」中上貴晶、右手怪我悪化でタイGP出場どうなる?

 

 LCRホンダの中上貴晶は、3年ぶり開催となったMotoGP日本GPの決勝レースを20位でフィニッシュ。怪我を抱えてのレースは、かなり厳しいモノがあったという。
 中上は第15戦アラゴンGPでのクラッシュにより右手薬指と小指を負傷。連戦で行なわれる日本GPには、痛みを抱えながらの挑戦となった。
 予選では転倒もあった結果、決勝レースは25番手と後方からスタートとなった中上は、他ライダーの転倒もあり20位でフィニッシュ。3年ぶり開催の母国戦を、ファンの前で走りきった。
 中上はグローブを外す際などは明らかに辛そうな様子を見せていたが、やはりレースを通じて厳しい状況で、リタイアも考えるほどだったと明かした。
「ドライで走れたのは良かったです。ただウォームアップからバイクにアルミスイングアームを導入していて、走って良く感じたら決勝用にしようと思ったんですが、良いところが感じられず、金曜日の状態に戻してレースに臨みました」
「序盤から厳しいレースでした。言い訳になってしまいますが、指の状況が日に日に悪化してしまっていて、操作性や力だったりで苦しみ、最後はリタイアしようかと思うくらいに走れませんでした」
「リスクを承知でレースウィークを走ってきたのは事実なので、最低限走りきれたというのは唯一良かった点かなと思います」
「最後の5~6周は感覚も痛みもそうですし、『ヤバい感じだな』というのがありました。指の曲げ伸ばしする動作があまりにも多くて、グローブ内で悪化しているなという感覚がありました」
「ブレーキングのパフォーマンスも悪かったですし、ウィークを通して予想以上の悪化でした」
 なお負傷している中上の指は傷口が開いている状態であり、3連戦の締めくくりとなるタイGPへの出場を含め対応を今夜考えなくてはならないと語った。

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