2024年以降もF1に残る? それとも他カテゴリーに転向? アルファロメオCEOが今後の展望を語る

 

 アルファロメオは先日、ザウバーチームとのスポンサー契約を2023年シーズンをもって終了すると発表。ザウバーは今後アウディと手を組むことになると予想されている。
 アルファロメオの発表は、アウディが2026年にF1に参戦する意思があることを認めた日と同日に行なわれたため、アウディからの注目を逸らすための動きだと見る向きもあった。
 2024年以降もアルファロメオがF1に残るためには、フェラーリ製パワーユニット(PU)を搭載するチームと合意するしかなく、現時点でその選択肢はハースしかない。その他の可能性としては、例えばアンドレッティのようなチームの新規参入が叶い、フェラーリPUを搭載することになれば、そこと提携するという手もあるだろう。
 あるいはF1以外のカテゴリー、フォーミュラEや世界耐久選手権(WEC)に移るということも考えられる。他のメーカーと同じくアルファロメオも電動化に舵を切っており、それがモータースポーツ活動の今後にも影響を与える可能性がある。
 アルファロメオのジャン-フィリップ・インパラートCEOはmotorsport.comに次のように語った。
「私は全てに耳を傾けるつもりだ」
「この期間は私に様々なことを学ばせてくれる期間であり、プレッシャーはない」
「年内に決断しなければいけないにしても、数ヵ月ほどかけてビジネスの状況を確認し、落ち着いた雰囲気の下で選択することができるだろう」
「だから私は急いではいない。あらゆる選択肢があり、モータースポーツのDNAとEVへの転換に関してベストな妥協点を見出したい」
「私が築こうとしているのは、我々の歴史、そして我々に必要とされる動きとの間に一貫性を持たせることだ。その間には明確なものはない」
 インパラートCEOはアウディとの契約が噂されるザウバーについてはコメントを避けたが、ザウバーとの契約についてあのタイミングで発表したのは、その関与について明確化するためだったと語った。
「明確さは非常に重要だと思う。私がメッセージとして伝えたかったことはとてもシンプルだ。まずひとつ、我々がザウバーエンジニアリングと2023年の契約を更新する理由は、彼らに満足しているからだ」
「それはビジネス面に限った話ではないが、ビジネス面ではおそらくパドックで最高の投資収益率を誇っている。そしてGTAのオーナーやクラシックカーのオーナーと共にイベントを開催したりと共に仕事をしているが、そのことも嬉しく思っている」
「もうひとつは、私がザウバーエンジニアリングと毎年見直しができる形の複数年契約を結んでいることを決して忘れてはいけないということだ。毎年7月末になれば、契約を解消することもできるのだ」
「そして3つ目は、2024年はアルファロメオが100%EVをローンチする最初の年になるということ。私は皆に、新しい時代の扉を開けないといけないと言ってきた。それはザウバーやモータースポーツの歴史よりも、そういったところから恩恵を受けようということを明確にするということだ」
 またWECのプロジェクトが将来の選択肢になり得るかと問われたインパラートCEOは、どんな選択肢でも可能だと答えた。
「2024年については何も決まっていない。全く何も。今は2022〜2023年のことに集中している。今後数ヵ月で2024年以降について検討と調査を開始できるだろう」
「そしていつか、自分たちのDNA、アルファロメオのスポーティさと一致する何かについて検討する日が来るだろう。イタリアらしいスポーティな部分はアルファロメオの特徴であり、これからも残していく必要のあるものだ」
「もう一度ハッキリさせておくが、我々がF1に残るのであれば、フェラーリ以外のエンジンで走ることはないだろう」
 
 
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