F1チームの”湧き出るアイデア”は止められない! 予算制限から解放された、来季F1マシンの進化は大きい?

 

 レギュレーションが大きく変更された2022年のF1。これまでであれば、盛んにマシンの開発が進められていたはずだが、2021年から導入された予算制限の影響により、チームはアップデートへの欲求と新しいパーツを作るコストとのバランスを取らなければならない。
 アルピーヌのように毎戦小さな変更を加えるチームもあれば、大きなアップデートパッケージを散発的に投入するチームもある。
 現場ではチームによる開発がストップしているように見えることもあるが、フェラーリのシニアパフォーマンスエンジニアであるジョック・クリアは、ファクトリーでの作業も同様に、どこで利益を得ることができるかを探ることに集中していると言う。
「チャンピオンシップの状況は、ここでさらに開発を進めるかどうかに明らかに影響を与える。そして言うまでもなく、その年の終わりまでに使える予算の上限が決まっているため、費やせる金額の上限はほぼ決まっている」
「どうしても、その時々の状況に応じて判断せざるを得ない。そして、もちろん、成長を止めることはない」
「サーキットに持ち込むパッケージに予算を使うかどうかは別にして、頭脳労働にはコストがかからない」
「どのチームにもとても頭のいい人たちがいて、アイデアを出してくれる。だから、サーキットに持ってこなくても、おそらく来季の初めには顕在化するはずだ」
「この場合も、いつ実現させるかは決めることができる。コスト・キャップがあるからといって、素晴らしいアイデアが出なくなるわけではない。ファクトリーでは、常にそういうことが起きていて、とてもエキサイティングなんだ」
 マクラーレンはエネルギーコストの高騰などの影響で、予算上限を守れるかが不透明だったため、シーズン半ばでアップグレードを一時的に中止せざるを得なかったチームのひとつだ。
 しかしインフレの影響を考慮して予算が3.1%引き上げられると、マクラーレンはマシンをさらに改良することが可能になった。
 当時、マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは次のように語っている。
「主にコストキャップの制約のため、さらなる開発に関してハンドブレーキをかけなければならなかったのが我々だけでないことを願っている」
「最近では、風洞の使用時間がさらに制限されているため、時間の使い方には本当に注意する必要がある」
 
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