フェラーリF1、日本GPに新型フロアを導入へ。鈴鹿での絶大な効果に期待
フェラーリはF1第18戦日本GPで、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツの2台に新しいフロアを投入する計画を立てている。2022年タイトル獲得の望みはかなり前に捨てざるをえなくなったが、それでもフェラーリはF1-75の開発を続けている。
今、フェラーリが目標としているのはルクレールのドライバーズランキング2位を守り切ることと、コンストラクターズ選手権でメルセデスとの差をもっと広げて2位の座を確実にすることだ。コンストラクターズ2位と3位では、得られる金額に少なくとも1500万ドル(約21億円)の差がある。
この新型フロアはモンツァで使用していたものの進化版で、オリジナルは主にドラッグを減らすことを目的としており、アップデート版は大量のダウンフォースをもたらすことが期待されるものだ。予想どおりの効果を発揮するなら、鈴鹿の高速コーナー、特にセクター1で有利に働くだろう。
フェラーリはこの新型フロアを前戦シンガポールGPにも持ち込んでいたが、導入を見送った。理由は主にふたつある。ひとつは、新型フロアを1台分しか用意できておらず、もしそれがダメージを負ったなら、肝心の鈴鹿で2台分とスペアを揃えておくことができないためだ。ふたつめの理由は、シンガポールのコースは非常にバンピーで、すべてのマシンが車高を高くして走らなければならなかった。そういう状態では、大きなダウンフォースを生むフロアを使うメリットが制限される。
鈴鹿サーキットではレッドブルRB18が圧倒的な強さを発揮するだろう。しかしフェラーリは、新型フロアによってレッドブルに挑戦するチャンスを得ようとしている。それができれば、パフォーマンス面でメルセデスを大きく引き離すこともできるかもしれない。
フェラーリはこの新型フロアに大きな自信を抱いており、日本GPのFP1から2台に装着する計画を立てていたが、金曜は雨に見舞われるため、大事をとって、土曜から使用することにするかもしれない。
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