アルファタウリF1、ニック・デ・フリースの加入を発表。2023年からガスリーの後任として角田とタッグ
10月8日(土)、スクーデリア・アルファタウリは、2023年シーズンよりピエール・ガスリーの後任として、オランダ人ドライバーのニック・デ・フリースを起用することを発表した。
現在27歳のデ・フリースは、2019年にF1直下のFIA F2でチャンピオンに輝くも、F1昇格は叶わなかった。その後デ・フリースは2019/20年シーズンより、フォーミュラEにメルセデスのワークスチームであるメルセデスEQ・フォーミュラEチームから参戦し、2年目の2020/21年シーズンにタイトルを獲得した。
またデ・フリースは2021年にメルセデスF1のリザーブドライバーに就任し、シーズン終了後のアブダビテストなどにも参加。2022年も引き続きリザーブドライバーを務め、スペインGPでウイリアムズ、フランスGPでメルセデス、そしてイタリアGPでアストンマーティンからそれぞれフリー走行1回目に参加した。
またイタリアGPでは、虫垂炎によりグランプリ欠場を余儀なくされたアレクサンダー・アルボンの代役を務めることになり、ウイリアムズでF1デビューを迎えた。デ・フリースは予選で13番グリッドを獲得すると、決勝では9位に入賞する活躍を見せた。
アルファタウリへの加入が決まったデ・フリースは、以下のようにコメントした。
「2023年にスクーデリア・アルファタウリに加入することになり、非常に興奮している。そして、僕にF1で走る機会を与えてくれたレッドブルとチームに感謝したい。F2の後、僕はモータースポーツで少し違う道を歩んできたけれど、F1はずっと僕の夢だったし、それを叶えることができて感謝している」
「今年は2022年型マシンを経験する機会が多かったので、来シーズンに向けていい位置につけている。このことが、これからの準備に役立ったと思っている」
「10代のほとんどをイタリアで過ごし、カートをやっていた。そこでは常に家のように感じていたので、イタリアのチームに加入することは僕にとって素晴らしいことだ。本当の家族のように感じている。みんなに会って、関係を築いていくことを楽しみにしている」
アルファタウリに関しては、アルピーヌのフェルナンド・アロンソがアストンマーティンへ移籍し、育成ドライバーのオスカー・ピアストリがマクラーレンに加入することが決まったことで、アルピーヌがアロンソの後任としてフランス出身のガスリーを起用したがったことで交渉が始まった。レッドブルはガスリーの後任にふさわしいドライバーが見つかった場合にガスリーの離脱を認めるという方針を持っており、デ・フリースの加入発表の直前にはガスリーのアルピーヌ移籍が発表された。
これによりアルファタウリの2023年は、F1で3年目を迎える角田裕毅とデ・フリースのペアでシーズンを戦って行くことになる。
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