アルピーヌF1代表、オコンとガスリーはうまくやっていけると自信「彼らはプロフェッショナル。何の問題もない」
アルピーヌF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、エステバン・オコンと彼の将来のチームメイトであるピエール・ガスリーが、F1におけるチームの大きな野望に取り組むにあたって2023年シーズンに力を合わせれば、友情をよみがえらせることができるだろうと期待している。
オコンとガスリーはともにフランスのノルマンディーで育ち、競争の激しいカートで経験を積んでいた子供時代に友達になった。ふたりは過去にはコース内外で行き違いが生じたことで不仲になっていたが、F1に来てから関係は友好的になっていた。また、双方とも特殊な状況でグランプリ優勝を飾っている。ガスリーは2020年のモンツァで、オコンは2021年のハンガリーでだ。
1982年にルノーでアラン・プロストとルネ・アルヌーがともにレースをして以来となるフランス人同士のフルタイムラインアップを、彼らは2023年に形成することになる。将来を見据えサフナウアーは、アルピーヌの今後のラインアップがチームの大きな期待に応えてくれるだろうと確信している。
「我々は詳細な情報を得た上で決断した。つまり、確実に決断できるように、エステバンを含むチーム全体にあらかじめ話をするということだ。これはチームスポーツであり、我々はともに作業をして最適化を行わなければならない」とサフナウアーは土曜日に鈴鹿で語った。
「エステバンは非常に協力的だったし、ピエールも同様だった。彼らはプロフェッショナルであり、一緒に仕事をすることに何の問題もない」
「友情が再びよみがえることを願っている。彼らは一時は友人同士だった。だがプロフェッショナルな観点から、彼らは一緒に仕事ができることをとても喜んでいる」
「彼らは長い付き合いで、ともにレースをしてきた。同等の経験を持っている。ふたりともとても速く野心的なので、うまくやっていけると思う」
アルピーヌの最初のプランでは、2023年もフェルナンド・アロンソをオコンとともに留めるはずだったが、アロンソが突然アストンマーティンへの移籍を決めたため、チームはオスカー・ピアストリを昇格させてアロンソの後任にすることにした。しかしながら、高い評価を受けているピアストリは、すでにマクラーレン加入を決めており、チームはアロンソの後任を探さなければならなくなった。
ガスリーのアルピーヌへの移籍は、当初はアルファタウリがコルトン・ハータを獲得することが条件とされていた。しかしそのチャンスが失われると、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、ニック・デ・フリースを誘って契約を結んだ。これでガスリーがアルピーヌへ行く道が開けた。
サフナウアーは、ガスリーのプロフィールがいかにアルピーヌに合っているかを強調した。
「誰もが知っているように、サマーブレイクのあたりでシートが空いた。そして我々は誰が一番ふさわしいか、いくつかの基準を持って検討を始めた」
「我々が求めていたのは3つのことだった。当然ながらスピードのある速いドライバーであること、経験があること、そして同時に若いことだ。この3つを合わせると、すべてを兼ね備えているドライバーはそう多くない。ピエールは間違いなくそのすべてに当てはまる」
「彼は我々にぴったりなのだと思った。だから我々は彼を候補に挙げ、実行に移した」
「オスカーが契約上の問題で100%確実ではないことが分かり、我々は誰が候補者になるかリストを作り始めた。そのなかにピエールも入っていた」
「理由のひとつは、彼を起用できるのは2023年ではなく2024年だということだ。そして私が言ったように彼が若さと経験とスピードを持っていることがかなり明白になっていった。F1に今もいる多くのドライバーがそうだとは言えない」
「他のふたり(アロンソとピアストリ)でさえ、これらの条件は揃えていない。だからピエールを獲得できて幸運だった。彼と仕事ができることを楽しみにしている」
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