レッドブルの”予算上限の軽微な違反”が持つ大きな意味。今後の展開次第でシステム崩壊の危険も?

 

 FIAは10月10日、2021年シーズンにレッドブルが予算上限を超過していたと発表した。超過は上限の5%未満で、”軽微な違反”とされている。
 だがライバルチームはこれを小さな問題ではないと考えている。2021年の予算は1億4500万ドル。5%の超過でも、最大725万ドル(約10億6000万円)にも及ぶからだ。
 FIAやレッドブルから、違反の規模について確認は取れていないが、100万ドルから200万ドル規模の超過だったのではないかとの指摘は多い。開発にこれだけの予算を割くことができれば、最終的に大きな違いが生まれる可能性がある。
 ルイス・ハミルトンは、もし昨年メルセデスが開発に50万ドル追加で使うことができれば、新しいフロアをデザインすることができたと考えており、これによってマシンのペースが上がり、タイトル争いの結果が変わる可能性があったと言及している。
 メルセデスのトト・ウルフ代表も「いわゆる軽微な違反というのは、おそらく正しい表現ではないだろう」とコメントしている。
「500万ドル多く使っていても、軽微な違反に入るが、チャンピオンシップに大きな影響を与える」
「2021年シーズンと2022年シーズンについて、我々は毎戦、トップチームがどんなパーツをサーキットに持ち込むか注意深くモニターしている」
「トップチームふたつがほぼ同じで、もう1チームがより多く費やしていることが分かる」
「我々は年間350万ドル(約5億円)をクルマに搭載するパーツに費やしていることを正確に把握している。だから、あと50万ドル使えれば、どんな違いが出るかわかるはずだ。それは違いが生まれるだろう」
「我々が二桁の(車両)重量オーバーから脱却するために、軽量化部品を作っていないのは、シンプルにお金がなかったからだ。だから我々は来年のマシンにそれが必要になっている」
「軽量シャシーをホモロゲーションして持ち込んだら、200万ドルもオーバーしてしまう。より多くの費用を費やせば、性能面で有利になるのは分かるだろう」
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