メルセデスF1、アメリカGPで今季最後の空力アップグレード。パーツの軽量化で最低重量に近づくことにも期待
メルセデスF1チームは、F1第19戦アメリカGPでW13に今シーズン最後のアップグレードを施す計画を立てている。これによってパフォーマンスが向上し、2023年シーズンに向けた学習にもなることをチームは期待している。
今年のメルセデスは、2022年型F1マシンW13から期待どおりのパフォーマンスを引き出すことに苦労している。パフォーマンス不足の一因は、マシンの重量が重いことであり、シーズン当初にはレギュレーションで規定された最低重量を12kgもオーバーしていたともいわれている。
メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、次戦アメリカGPに持ち込むアップグレードについて語り、そのなかには軽量化されたパーツも含まれており、ついに最低重量まで近づけることができる見込みであると語った。
「これは空力開発としての最後のステップであり、これによってパフォーマンスが多少向上することを期待している。またすべてのステップによって学習を積み、その学習を来年に持ち越すことができるのは重要なことだ」
「これもその一環である。さらに、一部のコンポーネントの重量を減らすことで、マシンを最低重量に近づけることになると期待している」
しかしショブリンは、W13のパフォーマンスレベルは不安定であり、各グランプリで何を期待できるかを予想するのは難しいと述べている。
「自分たちがどの位置に来るのかを予想するのは非常に難しい。シンガポールでルイス(・ハミルトン)はポールポジションにかなり近いところにいたが、鈴鹿では2台ともトップから大きく離されていた」
「今の我々のレースペースはそれなりに強力だ。一歩前進できれば、フェラーリやレッドブルとの戦いに加わることができるかもしれない。だが予選に関しては予想するのは極めて難しい」
「だが多くのことが学習につながるし、最後の4戦でベストを尽くす」
ショブリンは、アメリカGPの舞台、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのバンピーな路面が再舗装により改善し、W13にとって不利に働かないことを期待している。
「トリッキーなサーキットだ。昨年我々も苦労した。路面が非常にバンピーで、タイヤのオーバーヒートがひどく、ソフト寄りのタイヤではレッドブルほどのパフォーマンスを発揮できなかった」
「だが今年は路面の再舗装が行われているので、バンプの問題が軽減されることを期待している。それでも今シーズンは、実際にサーキットを走ってみるまでは、自分の位置を知ることが難しい」
「従って、パフォーマンス上、どのあたりの位置にくるかを予想するつもりはない。金曜日に走って、自分たちにどういう問題があるかを確認し、セットアップでそれを解決できるかどうかを見ていくだけだ」
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