”軽微”な予算超過の、見直しを求める声。ハース代表「学んだことを今後に活かさなくてはいけない」

 

 レッドブルが昨年の予算を超過していたことで、どんな処分を受けるのかパドックが新たな情報を待っている中で、ハースのギュンター・シュタイナー代表はルールの調整が必要だと訴えている。
 FIAは先週、レッドブルが昨年の予算上限を超過していたと判断したと発表したが、チームはこれを強く否定している。監査の結果、レッドブルの違反は予算上限の5%以内、つまりレギュレーションで”軽微な違反”に分類されている。
 現在、レッドブルとFIAの間では違反行為の容認に関する話し合いが行なわれている。ただ、最大で720万ドル(約10億円)の超過までが軽微とされることもあって、他のチームやドライバーは厳しい措置を求める姿勢を明確にしている。
 シュタイナーは、レッドブルがどのような制裁を受けるかは「わからない」としながらも、軽微な違反とみなされる範囲の縮小を含め、今後の財務規則に微調整が必要だと感じていると述べた。
「私の考えでは、もっと小さくすべきだと思っている」とシュタイナーは言う。
「今年は1億4000万ドルが予算額だが、5%は700万ドルだ。しかしこの1億4000万ドルの中には、変えられない経費がある」
「5%が開発に使われたりするなら、これはかなり大きな額だ。比率は同じでも、(予算が減った2022年は)より大きな違いになる」
「次のコンコルド協定が締結される時には、このことを考え直さなければならないと思っている」
 2021年は、チームが予算制限を守らなければならない最初の年となったが、翌年の予算制限導入に備え、2020年に予行演習として自主監査を行なうようチームに呼びかけられた。
 シュタイナーは当時のことについて、自主監査を行なったハースにとってさえ「遵守するのは難しかった」と語った。
「対処の仕方について、もう余裕はないんだ。良い仕事をしないといけない」
「使っているパーツなどあらゆるデータを整える必要がある。これは大変な仕事で、簡単なことではないんだ」
 レッドブルが違反を認め、異議を申し立てる権利を放棄する協定に合意すれば、コンストラクターズ選手権ポイントやドライバーズ選手権ポイントの剥奪、予算上限の引き下げといった制裁は行なわれないことになっている。
 シュタイナーは、これを財務レギュレーションの「弱点」だと考えており、今後に活かさなければならないと考えている。
「これらすべて、初めて実施されることなんだ」
「もしそれが明確であれば、何が行なわれるのかをここで推測することはないだろう」
「我々がどのようにコスト・キャップを設けたかということに敬意を払う必要がある。今、我々はそれを改善しなくてはいけない。時間が経てば解決できるだろう」
「もっと良くしなければならないことがたくさんある。変更も含めて、もっと良くできるはずだ」
 
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