マルケス、フロントロウから7位フィニッシュも驚きは無し。「厳しくなるのは予想していた」

 

 レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、MotoGP第19戦マレーシアGPが厳しいレースになると予想していたようで、7位という結果にも驚きはないと話した。
 マルケスは予選で3番手フロントロウを獲得する速さを見せたが、バイクと格闘している中、「どうやってこのタイムを記録したのか分からない」と語る状況でレースへ臨んでいた。
 実際に、彼は決勝で表彰台争いからは早々に離脱してしまい、最終的に7位でフィニッシュ。優勝したフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)からは14秒差と、苦しい戦いになった。
「厳しいレースだったし、長すぎたよ」と、レース後にマルケスは語った。
「ポジションを失ってしまうと、レースは長くなるものだ。でも、その状況は予想できていた。昨日の予選でのパフォーマンスはちょっと普通じゃなかったからね」
「1周ならパフォーマンスも発揮できる。でもレースペースとなるとね……。最初の2周は強力にスタートしていたけど、すぐに2本のストレートで失っている部分があると分かったし、セクター1でもリスクを冒しすぎていた」
「そうやって4、5周走ることはできるけど、それ以上はムリなんだ。だから自分の居場所を見つけ出せるのを待って、リズムを取り戻すのを待ったんだ。他のライダーに追い抜かれていると、どっちも理解するのは難しい」
「でも、(スズキのジョアン・)ミルと(アレックス・)リンスに追い抜かれたときに、良いペースだと感じられた」
「彼らが僕よりも少し速かったのは事実だけど、それは分かっていたことだし、僕も最大限の力を出した」
「ここは僕のライディングスタイルの弱点があるサーキットだけど、バイクも弱点が出てしまう場所だ」
「昨日は8位から10位の間でゴールできればと話していたけど、それでも7位でフィニッシュすることができたんだ」
 なおマルケスは今回のレースでは、フィジカル面で厳しいものがあったとも語っている。これは、ラップタイムを出すためにはバイクと格闘せざるを得なかった結果なのだという。
「僕は今週末を通じてバイクが遅いと感じていて、コーナーではとてもプッシュしてきた」
「1周でプッシュするのは可能だ。そして、レース距離でプッシュしてタイヤを使ってしまうと、結果的に劣化も激しくなる」
「そうすると最後はグリップが全然なくなってしまう。バイクとも格闘していて、より多くのエネルギーを使ってしまうんだ」
「長いレースになったけど、完走することができた。トップからはだいぶ離されたけどね。でも重要なのは冬季テストでは僕はここで一番ペースの遅かったひとりだということだ」
「今は速いほうだった。ホンダ勢でトップになることは、僕の目標ではないけど、良い形で取り組めていることは参考にできるからね」
 
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