F1分析|ほとんどのマシンが2ストップだったアメリカGP。実は1ストップが正解だった? マグヌッセン&ハースのファインプレー

 

 F1アメリカGPで勝利したのは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンだった。フェルスタッペンは2回目のピットストップの際に左フロントタイヤの交換に手間取り、大きくタイムロス。ルイス・ハミルトン(メルセデス)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)に先行されたものの、これをコース上で抜き返し、優勝。今季のコンストラクターズタイトル獲得を決めた。
 アメリカGPではこの上位勢を含め、ほとんどのマシンが2ストップ作戦を採用した。しかしそんな中、1台だけ異なる戦略を採ったドライバーがいた。ハースのケビン・マグヌッセンである。
 マグヌッセンは13番グリッドからハードタイヤを履いてスタート。18周を走ったところでピットインしミディアムタイヤに履き替えたが、この最初のピットインする際の順位は12番手だった。
 この時点で残りは38周。今回のアメリカGPではデグラデーション(タイヤの性能劣化)が大きいとされていて、そのままミディアムタイヤで走り切るのは無理……ほとんどの人がそう考えた。
 しかしチームは、マグヌッセンに最後までこのミディアムタイヤで走り切らせることを選択。各車が2度目のピットストップを終えた段階では、6番手までポジションを上げた。
 その後、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)らに抜かれたが、アロンソのペナルティなどもあり最終的には8位となり、貴重なポイントを持ち帰った。
 結果的に見れば、マグヌッセンの1ストップ作戦は大成功だった。実際この戦略を採ったことで、1回目のピットストップ時には前にいたチームメイトのミック・シューマッハー(ハース)や、アルファタウリの角田裕毅のはるか前でフィニッシュすることができたのだから。

F1アメリカGPレースペース分析(中団グループ)
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