F1アメリカGP、将来的には“2&4レース” に? COTAが2輪バイクレースの併催に関心示す

 

 オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されたF1アメリカGP。その観客数は年々増加しており、3日間を通じて44万人という過去最多の観客数が記録された。
 そんなアメリカGPを盛り上げるサポートレースとして開催されているのはマスターズ・ヒストリックとマスターズ・エンデュランス・レジェンズというヒストリックカー系のイベント。Wシリーズの開催も予定されていたが、同シリーズが資金難によってシーズンを途中終了したため、開催されなかった。
 F1のレースウィークにF2やF3といったサポートレースを開催する可能性について尋ねられたCOTAのCEO兼共同創設者、ボビー・エプスタインは「それはむしろF1が決めること」だとしながらも、将来的に2輪のバイクレースを併催することに興味を示した。
 日本においては、鈴鹿サーキットで行なわれる伝統の“2&4レース”を筆頭に、2輪と4輪のレースが併催されるケースもある。今季は鈴鹿サーキットとオートポリスで、全日本スーパーフォーミュラ選手権と全日本ロードレース選手権による2&4レースが実施された。
「いずれにせよ、ふたつから3つのサポートシリーズがあればベストだ。F2やF3が無理であれば、そこは工夫すればいい」とエプスタインは言う。
「F1のレースウィークに2輪のレースが見たいと思っている。すごく楽しいと思うしファンも喜ぶと思うので、その可能性を探っているところだ」
 2輪と4輪のレースを同時開催する上で一番のハードルとなりそうなのが、それぞれの安全基準を満たすということ。サーキットのホモロゲーションの要件が2輪と4輪では異なるためだ。
 そこに関してエプスタインは「方法はあるはず」としながら、一番の焦点はファンが楽しめるようなレースウィークのパッケージにすることだと語った。
「つまるところ、我々は観客を楽しませなければならない」
「レースファンをないがしろにしたくはない。だからこそ観客を満足させるようなコンテンツを用意することが正しいことだと思っている」
「Wシリーズが来られなかったことは残念だが、急なことだったので代替策を立てることもできなかった。でも全体的に見れば、ファンは元を取れるはずだと思っている」
 前述の通り、2輪と4輪のレース併催の構想を明らかにしたエプスタイン。COTAではMotoGPのアメリカGPも開催されているが、F1のサポートレースとして開催するのは必ずしもMotoGPである必要はないと語った。
「MotoGPである必要はなく、(他の)バイクレースで良い。その方がMotoGPにとっても良いだろう」
「他のタイプのレースでも良い。過去には(F1が)素晴らしいセレブリティなレースを開催してきた。そこも検討しなければいけない」
「F1にはセレブリティな魅力があるし、セレブリティが集まるスポーツだ。そういったものはしばらく行なわれていないが、検討の余地があるだろう」
「F3やF2が来るのであれば、その方がもっと良いだろうね」
 
 
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