元F1王者ビルヌーブ、直線上で動いたストロールのドライビングを非難「出場停止処分を受けるべき」/F1第19戦

 

 元F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブは、F1第19戦アメリカGPでフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に対しランス・ストロール(アストンマーティン)が「容認できない」防御の行動をとったとして、ストロールに1レースの出場停止処分を科すべきだと述べている。

 アロンソは22周目に、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のバックストレートで前方のストロールに追いついた。しかしアロンソがストロールのスリップストリームから抜け出すと、ストロールはポジションを守ろうとわずかに左に進行方向を変えた。

 その後2台は接触し、アロンソのマシンは一度宙に浮いて地面に叩きつけられ、バリアに衝突した。それでもマシンは奇跡的に重大な損傷を免れた。一方、その場でリタイアとなったストロールには、第20戦メキシコGPでの3グリッド降格ペナルティを科された。

 しかしビルヌーブは、『Formule1.nl』の彼のコラムのなかで、ストロールに科せられたペナルティは彼の違反行為に見合うものではないと書いた。

「アメリカでは非常にエキサイティングなレースが見られたが、常に正しい理由によってエキサイティングなわけではない」とビルヌーブはコメントした。

「我々はすべてを目にした。見事なドライビングだけでなく、危険な行動や、まずい走行をするドライバーも見た。ありとあらゆるものが混ざっていたが、それこそがこのショーのすべてだ」

「危険なドライビングに関して話すにあたって、私はランス・ストロールについて話す。彼はフェルナンド・アロンソのインシデントについて、1レースの出場停止処分を受けるべきだ」

 FIAはF1でも下位カテゴリーでも、ドライバーがストレートで進路変更をすることを大目に見てきたが、これはコース上で最も危険で、目にしたくない行為だ。

「ばかげているし、非常に危険だ。ストレートで進路変更をすると、他のドライバーを危険にさらすことになり、致命的なことになるかもしれない。そのような大きな事故を引き起こす可能性があるからだ。ミスをしたからではなく、意識してそのようにしたからだ。だからこれは本当に容認できることではない」

「FIAはこの種の行動に対してより重いペナルティを科す必要がある。たとえ事故にならなかったとしてもだ。なぜなら運がよくて以前は事故にならなかっただけだからだ。下位クラスではすでに始まっている」

2022年F1第19戦アメリカGP ランス・ストロール(アストンマーティン)とのクラッシュで舞い上がるフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)のマシン
2022年F1第19戦アメリカGP ランス・ストロール(アストンマーティン)とのクラッシュで舞い上がるフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)のマシン

 ストロールの行動に非があることを指摘している元ドライバーはビルヌーブだけではなかった。3度のインディ500優勝者であるダリオ・フランキッティは、先週日曜日のレース後にソーシャルメディアでFIAに切迫した警告を発した。

「このような、ストレートでの遅いタイミングでの方向転換は、誰かを殺すことになる」とフランキッティは投稿した。

「FIAへ、こうした行為についてきっちりと整理する時が来ている。このことはジュニアフォーミュラにも影響を与えている」

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