F1チーム、スタッフの幸福度向上のために冬季の操業停止期間の設定を検討へ。早ければ来年にも導入か

 

 チームスタッフの健康やウェルビーイング改善のため、F1チーム間で冬季の操業停止の導入に向けた話し合いが行なわれている。
 F1では現在、サマーブレイク期間のうち2週間を操業停止期間として、ファクトリー等での活動をシャットダウンすることがレギュレーションに明記されており、チーム運営が一斉にストップすることで、忙しいシーズン中もスタッフは休暇を確保することができている。
 一方シーズンオフでは、クリスマス期間は全チームがスタッフの休暇を確保しているものの、操業停止を義務付けるモノはない。
 しかし、各F1チームのスポーティングディレクターが出席するF1競技諮問委員会での協議の結果、冬季の操業停止が提案されたことが明らかになった。
 これは夏季のシャットダウンと同様のアプローチ。全チームがオペレーションを一斉に止め、スタッフが休暇を得ることが可能な期間をレギュレーションに設けるというモノだ。
 motorsport.comの調べでは、競技諮問委員会での冬季シャットダウンに関する議論に大きな進展があった訳でも、チーム間で完全に意見が一致した訳でもないが、早ければ2023年から導入されるようだ。
 ただメルセデスのトト・ウルフ代表は、こうした動きをスタッフの健康やウェルビーイングを守るための重要なステップになると考え、肯定的な反応が寄せられていると語っている。
「我々チーム代表の多くは、少なくともクリスマスから新年にかけての2週間は、夏季に行なわれるのと同様のモノにしたいと望んでいる」
 そうウルフは説明する。
「もちろん、この件には検討の余地が残されている。しかしスタッフのウェルビーイングのために前向きな反応があった」

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