フェルスタッペン、“過去に起きたこと”は「言うまでもない」と明かさず。チームとして前進すべきと語る/レース後インタビュー
2022年F1第21戦ブラジルGPの決勝レースが行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは6位でレースを終えた。レース終盤、ライバルをパスするためにレッドブルはフェルスタッペンと僚友セルジオ・ペレスの順位を入れ替えた。ところがフェルスタッペンはライバルを追い抜けず、さらには順位を戻すよう指示を受けたにもかかわらずそのままの順位でフィニッシュした。
フェルスタッペンは「過去に起きたこと」を理由に順位を戻さなかったと説明したが、その「過去に起きたこと」が何なのかまでは明かさなかった。しかしそれでも、最終戦では選手権2位を狙うペレスに協力すると語った。
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──ルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触について、どう感じていますか?
マックス・フェルスタッペン(以下、フェルスタッペン):僕はターン1で彼のアウト側にいた。そして、彼と並走しながら、2コーナーに向けて加速して行った。僕は、昨年のことはもう忘れて、(ハミルトンと)やっとレースができると思っていたんだ。でも、彼の横で僕はすぐに感じたんだ。彼は僕にスペースを空けるつもりはないとね。次の瞬間、僕たちはぶつかることになった。あれでレースに勝つチャンスが台無しになった。僕に対して、まったくスペースを残してくれなかった。僕に対する注意は「ゼロ」だった。あの状況で僕はどうすればいい? だから、『同じ状況になったとき、もう一度やるか』と聞かれたら、絶対にやる。まあ、どうでもいいことだけど。
──ペナルティには納得していますか?
フェルスタッペン:ペナルティは予想していなかった。だから、5秒のペナルティを受けたときは驚いたよ。85%くらいは並んでいたと思うし、僕は故意にクラッシュしたわけではないからね。僕は彼に突っ込んではいない。コーナーを回ろうとしていただけ。左には曲がっていない。もし彼が少し僕にスペースを与えてくれていたら、接触は避けられただろう。僕はレースをしたいし、それまではいい戦いもしていた。相手が自分と組み合おうとしないのは残念だ。あとは、ルールもね。正直、どこまで並べばいいのか、並ばないといけないのか、判断に迷う。でも、ペナルティに対しては動揺はしなかった。だって、それは僕にとってどうでもいいことだったから。というのも、僕らがぶつかったとき、ペナルティがなくても、レースに勝てないことはわかっていたから、もう関係ないという感じだった。5秒のペナルティを受けても、僕はレースをしたかったから、続けたまでだ。
──チームメイトのセルジオ・ペレスとの一件について、あなたの言い分は?
フェルスタッペン:ここに来る前にみんなで話し合った。テーブルの上にすべてを広げた。もちろん、チェコ(ペレスの愛称)の側からすれば、彼が失望していることは理解している。でも、過去に起きたことに関して、なぜそれをしなかったかという理由も伝えたんだ。だから、最終的にはみんな納得していたと思う。そしてチームとして、理解し、前に進まなければならないと思う。これで、ドライバーズ選手権2位争いは同点になった。もし、アブダビで彼(ペレス)がシャルル(・ルクレール/フェラーリ)の前でフィニッシュするために僕の助けが必要なら、僕は彼を助けるつもりだ。
──過去に起きたこととはなんですか?
フェルスタッペン:いや、それについて話す必要はない。でも、チームとして常に重要なのは、もちろん、それについて話すことだ。
──今年のモナコGPの予選でペレスがスピンしたことですか?
フェルスタッペン:なんの話だったかは言うまでもないよ。
──今回、苦しいレースとなった原因は?
フェルスタッペン:少しプッシュした途端にペースが上がらなくなってしまうんだ。今日もいろいろなことを試してみたけど、全体的なパフォーマンスにはあまり効果がなかったように思う。
──今日のレースは楽しかったですか?
フェルスタッペン:正直に言うと、楽しくなかった。でも、フラストレーションもない。つまり、僕はベストを尽くした。でも、クルマのペースが上がらなかった。時には、それを受け入れなければならないのだから。
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