体調不良によるレースへの影響は「何もなかった」とノリス。それでもリタイア直前には悪化したと明かす/F1第21戦
マクラーレンのランド・ノリスは、F1第21戦ブラジルGPでリタイアせずにすんだとしても、体調不良によってレースをフィニッシュするのに苦しんだだろうと述べている。
ノリスは先週末のブラジルGPを前に、ひどいウイルス性胃腸炎にかかってしまった。木曜日にはインテルラゴスでのメディア対応を免除され、ノリスはホテルの部屋で休養していた。それでも彼は金曜日に走行可能と判断され、予選では4番手という好位置につけ、土曜日のスプリントを7番手でフィニッシュした。
日曜日の決勝レースでは、序盤でトップ5圏内を走行中にフェラーリのシャルル・ルクレールと接触するもそれを乗り切ったノリスだが、第2スティントで順位を落とし、71周のレースの50周目にギヤボックスの故障によりリタイアした。
ノリスの体調はそこまで回復していたが、レース終盤までいったら苦しい試練になっただろうと認めた。
「僕は調子が悪かった。今日は少しよくなったよ」とレース後にノリスは説明した。
「2日間食べることも飲むこともできなかった。3.5kg痩せたよ。すごく苦しんだ」
「金曜日はいい結果を出したから、誰もが僕のことを大丈夫だと思っていた。でもまったく逆だった。少し苦戦し始めたところで僕のレースは終わったんだ」
「レース前に少しだけ食べることができた。それに水分も摂ることができたけれど、あれほど暑い日には一番重要なことだったかもしれない」
「故障がなかったら、レースを終えた僕はかなりひどいコンディションになっていただろうと確信している」
だがノリスは、体調不良がレースパフォーマンスに大きく影響したとは考えていない。
「今日はその影響は何もなかったと思う。僕たちはとても遅かっただけだ」
「金曜日の予選では小さなミスや誤算があったかもしれないが、走行中、特に予選ラップでは、必要なことはできると常に感じていた」
「でも長くなってくると、スプリントの終わりまでには、僕はとてもひどいコンディションになっていた」
最初のセーフティカー後のリスタートでルクレールとクラッシュしたノリスは、5秒のタイムペナルティを科された。ノリスはこの接触を「ちょっとしたレーシングインシデント」だと判断した。
「彼はアウト側から回り込もうとしてきたが、そこで少し接触した」
「もちろん僕は接触など望んでいなかった。僕はクリーンなレースをしたい。でも誰にも追い抜かせるつもりはない。僕は誰かに抜かれるためにここにいるのではない」
「可能な限り自分のラインを維持しようとしていた。僕があと5cm彼に譲り、彼も僕にあと5cm譲ることもできたかもしれない」
「彼はもう少し期待していたのかもしれない。僕はインサイドラインをずっとはキープできなかったけれど、ベストは尽くした」
「僕はあれはちょっとしたレーシングインシデントだったと感じている。彼が不利になったのは分かっているし、それは残念だ。もちろん接触は起きてほしくなかったが、あれは問題ではなかった。そういうものだ。そしてそれ以外では僕たちは遅すぎたということだ」
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