レッドブルがワンツー、ペレスFP3最速。フェラーリは苦戦気味か? 角田裕毅13番手|F1アブダビGP

 

 F1第22戦アブダビGPのフリー走行3回目が行なわれ、レッドブルのセルジオ・ペレスがトップとなった。
 長かった今シーズンもついに今季最終戦。その最後のフリー走行は現地時間14時30分、気温30度、路面温度45度というコンディションで開始された。
 日没前後に行なわれる予選・決勝とは大きくコンディションが異なることもあって、セッション開始直後から走行するマシンは少なかったが、これがF1ラストレースとなっているセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)と、そのチームメイトであるランス・ストロールはハードタイヤとミディアムタイヤを1セットずつ皮むきした。
 その後は、フェラーリやメルセデスも走行を開始するなど、少しずつコース上の台数が増えていく。そんな中でシャルル・ルクレール(フェラーリ)はコーナリング中にマシンが底づきし、挙動を乱すシーンもあった。
 ソフトタイヤを履いたルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分26秒095でセッション序盤をリード。ミディアムタイヤのルクレールが、0.055秒差でそれに続いた。
 一方で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は他の19台がコースインしてもピットから出ないまま。レッドブルはマシンの仕上がりの良さを証明するかのように、ペレスがミディアムタイヤで1分25秒861をマークし、トップに立った。
 まもなく折り返しというところで、フェルスタッペンはピットを出るが、その直後にセッションは赤旗中断。ピエール・ガスリー(アルファタウリ)の右フロントタイヤがパンクし、パーツがコース上に落ちたためだ。ガスリーはタイヤがパンクする前から、何かおかしいと無線で訴えており、ピットに戻ったマシンの右フロントアップライトをクルーがチェックするシーンもあった。
 すぐにセッションは再開となるが、ハミルトンは赤旗が出た際に他車を抜くなど、十分な減速ができていなかった疑いでセッション後の審議対象となった。
 フェルスタッペンはユーズドのソフトタイヤでアタックし、3番手タイム。ハミルトンもソフトタイヤでプッシュしペレスのトップタイムを塗り替えたが、その後もフェルスタッペン、ラッセルがトップタイムを更新。最終的に、新品のソフトを使ったペレスが1分24秒982までタイムアップしている。
 その後も、予選に向けた最終チェックのために各車が新品ソフトタイヤを投入。フェルスタッペンやフェラーリ勢も新品ソフトでのアタックを行なったものの、フェルスタッペンはトラックリミットをオーバーするシーンもあり、2番手止まり。フェラーリはカルロス・サインツJr.が6番手、ルクレールが7番手と、ランド・ノリス(マクラーレン)の後塵を拝した。
 60分のセッションが終了し、最終的にランキング2位獲得を目指すペレスがトップタイム。フェルスタッペンも2番手につけており、前戦サンパウロGPでの苦戦を払拭し、強いレッドブルが復活した印象だ。
 ペレスはミディアムタイヤに履き替え、FP3終了後のスタート練習を実施したが、力が入りすぎたか、ターン1でコースオフしていた。
 3番手にはハミルトン、4番手にはラッセルのメルセデス勢がつけており、こちらもコンストラクターズランキング2位を争うフェラーリ勢に先行した。
 アブダビでは未だ優勝もポールポジションもなしと、ここを苦手としているフェラーリ勢はマクラーレン勢に挟まれた6、7番手。予選では何とか前を狙い、いい形でシーズンを締めくくりたいところだ。
 中団勢はそのマクラーレンが抜けている印象だが、その後方は大接戦。13番手となったアルファタウリの角田裕毅も含め、Q3進出を巡る争いは激しくなりそうだ。
 
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