F1復帰組ヒュルケンベルグ、久しぶりの本格走行に「衰えを感じた……」2019年以来のフル参戦に向け準備進める

 

 2023年にハースF1から復帰を果たすニコ・ヒュルケンベルグは、ポストシーズンテストを終え、久しぶりのF1マシン走行に少なからず衰えを感じたようだ。
 2019年以来F1フル参戦から離れ、リザーブドライバーを務めてきたヒュルケンベルグ。この3年間にレーシング・ポイント/アストンマーチンの”スーパーサブ”として計5戦に代役参戦を果たしてきたが、2023年からはミック・シューマッハーの後任として、ハースでケビン・マグヌッセンとコンビを組むこととなった。
 2022年シーズン終了後に最終戦アブダビGPの舞台、ヤス・マリーナ・サーキットで行なわれたポストシーズンテストは、ヒュルケンベルグにとっても新天地でのキックオフとなった。
 ヒュルケンベルグは、11月21日(月)にハースでシート合わせを実施。翌11月22日(火)のテストでは、『VF-22』を駆り計110周を重ね、参加した24名のうち19番目のタイムとなる1分27秒000をマークした。最速タイムのカルロス・サインツJr.(フェラーリ)からは1秒577の遅れというタイムだった。
「良い仕事ができたし、良い走りができた1日だった」
 ヒュルケンベルグはテストを振り返る。
「多くの感想やデータを収集することができた。それが目標だったし、プログラムをしっかりとこなすことができた。これから数週間、チームと一緒に過ごしていく中で多くのことを吸収し、分析していかなければならない」
「ただ僕は今回については満足しているよ」
「知っての通り、テスト日はとても暑かった。午前中、最初の2時間は問題なかったけど、その後は路面温度がかなり上がってきて、マシンやタイヤにとってもかなり厳しい状況になったと思う。おそらく(アブダビGPの)週末でも、こんな状況はなかった。だから限界を感じていたし、実際、その点は予想外だったよ」
 ヒュルケンベルグは、今回のテストで2023年用のピレリタイヤについての学習を進め、通常のグランプリでは試せないことを行なう良い機会になったと語っており、19番手というタイム自体は考慮に値しないと考えている。
「ラップタイムは関係がないし、基本的には快適に走れるかどうかということが重要だ」
 ヒュルケンベルグはそう続ける。
「でも、求められるのはパフォーマンスだ。それはみんなも良く理解していると思う。どこが改善できるのか、どうしたら速くなるのかを、ピンポイントで把握して、エンジニアと一緒に解決策を見出そうとするんだ」
「来年は新しいマシンになる訳だから、またカードがシャッフルされる。作業が開始されたら、何か見えてくるモノもあると思うよ」
 また、F1マシンでの本格的な走行は「ほぼ3ヵ月ぶり」と話すヒュルケンベルグは、決勝レース2回分という周回数で疲労を隠せないようだった。
「首だけじゃなくて身体……骨格筋もかなり鍛えなきゃいけないんだ」とヒュルケンベルグは言う。
「大変だったよ。本当にタフで、2日目の終わりには人間的な衰えを感じていたけど、それは予想できていたことだった。そして予想以上に上手くこなせたと思う」
「それは良かったけど、それでも間違いなく、3ヵ月間の視覚トレーニングが必要だ」
「もちろん、いい機会になったと思う。繰り返しになるけど、F1マシンが持つ激しさを思い出させてくれるし、どんなものであったかを示してくれる。それがレースになるとバトルが加わる。また別の領域にいくんだ」
「僕にはプランがあるし、自分が何をしなければならないかを理解している」

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