メルセデスF1代表、ミック・シューマッハーとのリザーブドライバー契約に前向き「彼が望むなら迎え入れたい」
メルセデルF1チーム代表トト・ウォルフは、ミック・シューマッハーを2023年にリザーブドライバーとしてチームに迎える用意があると語った。2021年にハースからF1デビューを飾ったシューマッハーは、2022年末でシートを失い、現時点では来年の活動について明らかにしていない。
2023年に向けてハースは、シューマッハーの代わりに、ベテランのニコ・ヒュルケンベルグと契約を結んだことを発表した。2023年F1レースシートはすべて埋まり、シューマッハーは来年はグランプリに出場することができないが、彼はF1に対して強い情熱を持っており、「スターティンググリッドに戻るために懸命に戦う」と宣言している。
シューマッハーは来年はメルセデスのリザーブドライバーを務めるのではないかという推測が持ち上がるなか、ウォルフ代表が前向きな発言を行った。今年までメルセデスのリザーブドライバーを務めたニック・デ・フリースは来年アルファタウリに移籍することが決まり、ストフェル・バンドーンはアストンマーティンのリザーブドライバーに就任する。メルセデスのリザーブドライバーの空席にダニエル・リカルドが就くのではないかといううわさもあったが、リカルドはレッドブルとサードドライバー契約を結んだ。
「(父親の)ミハエル、そしてシューマッハーファミリー全員と我々の関係から、ミックは常に我々の心に近いところにいる存在だ」とウォルフはアブダビGPの週末にメディアに対してコメントした。ミックの父で7度のF1王者ミハエル・シューマッハーは、F1キャリア最後の3年間となる2010年から2012年をメルセデスで過ごした。
「そういう状況になるなら、彼の力になることができると思う。だが今の段階では契約はかわしていないし、条件面の交渉も行っていない」
「彼は我々のチームに適していると思う。彼が望むなら、そして(マネージャーの)サビーネ(・ケーム)が望むなら、状況を確認して、それを実現させなければならない」
ミハエルの弟ラルフは、来年メルセデスのリザーブドライバーになることはミックにとってプラスになると考えている。
「ミックにとって賢明なステップであることは間違いないだろう。経験豊富なチームと働くことが、ミックの進歩を助けるはずだ」とラルフは『Sky Sports Germany』のコラムに記した。
「ハースとメルセデスではプロセスが異なる。それによってミックには得るものがあるだろう」
「メルセデスのようなチームで働き、シミュレーター作業を行い、ルイス・ハミルトンやジョージ・ラッセルから学べるのであれば、それはミックにとって間違いなく重要な経験になる。レギュラードライバーのふたりは優勝経験があり、ハミルトンはタイトルを何度も獲得したドライバーなのだ」
「ミックがメルセデスに行けば、信じられないほど豊富な経験を得ることができる」
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