WRCの2023年スケジュール発表。最終戦日本は11月、メキシコやチリなどの中南米開催が復活

 

 世界ラリー選手権(WRC)は、全13戦の2023年カレンダーを発表した。メキシコとチリの復活し、ドイツやオーストリア、チェコを走る中央ヨーロッパのターマックラリーが新たに加わる。
 WRCは、新型コロナウイルスが大流行する前の、よりグローバルなカレンダーを取り戻すことに注力していた。発表には時間がかかっていたものの、中東サウジアラビアで開催される予定だった1戦がカレンダーから外れる形で、FIAから承認がなされた。
 2023年シーズンは4つのターマックと8つのグラベル、そしてスウェーデンで行なわれる伝統的なスノーイベントの合計13戦が開催される予定だ。スウェーデンとクロアチアのラリーの間に7週間の空白期間があった今年とは異なり、イベントはより均等に開催される日程となっている。
 2020年に短縮開催して以来となるメキシコの復活により、久々に中南米でWRCが開催されることになる。メキシコは開幕戦モンテカルロと、伝統的なスノーラリーとして開催されるスウェーデンに次ぐ、第3戦に予定されている。
 またチリは2019年以来、2回目の開催に。2020年も開催が予定されていながらも、同国の政治的・社会的不安のために中止となった経緯がある。
 チリに続いて開催が予定されている中央ヨーロッパでのイベントは、ドイツ南東部を拠点とし、オーストリアやチェコも走行するターマック・ラリーに。1991年から開催されてきたラリー・スペインが日程から外れることになり、その代わりとなるようだ。
 今季、10年ぶりに開催されたラリー・ニュージーランドだが、来季は開催されず。このイベントはドライバーやファンから得ているが、ラリーを毎年開催するためには、政府からの大幅な資金援助が必要であり、2024年の復活が期待されている。
 また2022年の最終戦として開催されたラリージャパンは、2023年も最終戦に位置づけられた。初開催では一般車両の進入などいくつか問題が起きたが、多くの観客が集まり、チームからも好評だった。
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