序盤戦はブレーキの問題に苦しんだマクラーレンF1。シーズン中はリソースが不足、2023年型マシンの開発にも影響
マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、問題の多かった2022年シーズンのスタートは、チームにいまだオペレーション上の弱点がいくつか残っていたことを浮き彫りにしたと述べている。
バーレーンでの無得点レースを除けば、マクラーレンは2022年の序盤のレースでかなりのポイントを獲得しており、序列ではレッドブル、フェラーリ、メルセデスに次ぐ4番手の座についていた。しかしながら、当初からマクラーレンのガレージとウォーキングのファクトリーでは、チームのクルーがMCL36の根本的なブレーキの問題を解決するのに苦戦していた。この問題は冬のテスト中に頭をもたげ、準備に影響を与えたのだ。
問題解決のために費やされた時間とリソースは、シーズンの一部の期間に残っていたオペレーション上の欠陥を露わにし、それはチームが2023年のマシンの作業を始めた時も同様だったと、先月アブダビでザイドルは説明した。
「(ブレーキの)問題を抱えていたこともあり、他のチームと比較すると、我々には現行マシンの開発に対処するにあたって特にエンジニアリングの面で十分なリソースがないことが明らかになった」
「並行して来年のマシンへの取り組みにも影響があった。そのため財務部門と多くの懸命な作業を行った」
「今日では、予算制限があることを我々は認識している。実際のところ、現在のF1での活動において相乗効果と効率性を見出している。そうしたことから、より多くのエンジニアを雇用するためのかなり大規模なキャンペーンを始めることができた」
「将来より多くのことを並行して進めるために、さらに人材を投入することができるだろう。チームが現在抱えている弱点のひとつは、間違いなくその部分だと考えているからだ。おそらく来年にかけてさらにエンジニアを雇用する。我々は新たな一歩を踏み出すことができるだろう」
マクラーレンはコンストラクターズ選手権でアルピーヌを下して4位を獲得しようと最善を尽くしたが、最終的にその戦いには敗れてしまった。舞台裏では、初期のブレーキの問題の影響が引き続き感じられていた。
「様々な理由から、チームにとってかなりの影響があった」とザイドルは語った。
「まず第一に、今日ではテストが非常に限られている。F1の完全に新しい時代に入るにあたって、ライバルチームに比べてテストの機会の半分を逃したことで、準備の点で間違いなく遅れを取ることになった」
「そして多くのリソースを割かなければならなかったこともある。当時はブレーキの問題を解決する代わりに、すべてのリソースをパフォーマンスの向上とマシン開発に使いたいものだった」
ザイドルは、マクラーレンの苦境はチームの2023年型マシンの開発に影響を与えたかもしれないと示唆した。
「来年のマシン開発にある程度の影響はあったかもしれない。望んでいたほど早く作業を始めることができなかったからだ」
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