コラム|耐久レースが迎えた転換期。IMSAテストで聞こえてきた新規定LMDh時代の“足音”
12月初頭、アメリカのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイにアキュラ、BMW、キャデラック、ポルシェが一堂に会し、各陣営のLMDh車両走らせた。いよいよ耐久レースに新時代が近づいてきた感があるが、間近で感じられた彼らの“足音”を紹介しよう。
LMDh車両は、FIA世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)共通のプロトタイプ車両規格。IMSAでは、最高峰クラスである「グランド・ツーリング・プロトタイプ(GTP)」に参戦が可能で、来年1月末にはロレックス・デイトナ24時間レースでLMDh車両たちの初陣が執り行なわれる。キャデラックとポルシェは今年からWECにも参戦することとなっており、100周年を迎える世界最大のスポーツカーレースであるル・マン24時間レースにも、トヨタやプジョー、フェラーリなどが投入するLMH車両と共に最高峰クラス「ハイパーカー」から走ることとなる。
まさに今、耐久レースの新たな時代が始まろうとしているのだ。
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では、スポーツカーレースの未来はどうなっているのだろうか? そしてどのような音を奏でてくれるのか?
異なる視点から見ていこう。インディカー・シリーズに参戦し、BMWのドライバーとしてIMSAに出場するコルトン・ハータは、GTPクラスを次のように表現している。
「僕が好きなのは、コースを背にしてここに座っていても、どのクルマがやってきたのかが分かることだ」
「それが好きだ。本当に素晴らしいクラスだと思うし、才能あるドライバーやクールな自動車メーカーがたくさんいるんだ」
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