真の狙いはデグラデーション軽減じゃない? アストンマーチン、タイヤの”皮むき”戦法を続けた真の理由を明かす

 

 アストンマーチンは今季、フリー走行でミディアムコンパウンドとハードコンパウンドのタイヤを1~2周だけ使用し、そのユーズドタイヤをレースで履くというタイヤ戦略を頻繁に取ってきた。
 このタイヤ戦略は、タイヤに緩やかな熱サイクルをかけるための行動……通称“皮むき”を行なうことで、コンパウンドを硬化させ、レースでのデグラデーション(性能劣化)を低減させる効果があるという説が有力視され、注目を集めていた。
 ただアストンマーチン曰く、このタイヤ戦略がもたらす本当の効果は、別のところにもあるという。
 チームでパフォーマンス・ディレクターを務めるトム・マッカローは実際、この方針はピットストップのタイヤ交換練習を強化するために採られたモノだと説明する。
 他チームと比べて、今季導入の18インチタイヤへの適応にアストンマーチンのピットストップに苦戦。チームは、レーシングスピードでマシンがピットボックスへ飛び込んでくるリアルなプレッシャーの中で改善策を見つけようと考えたのだ。
 マッカローは次のように語る。
「ピットストップの点では、チームは8~10番手というところだった。ピットストップが上手くいかず、安定もしない状態では、戦略的なレースをすることができない」
「ただ、練習ではそれほど悪くないということを見つけた。でもマシンがボックスに入ってくる時……特に詰まっている状況では、様々な理由で苦戦を強いられたのだ。だから、まずは『レース週末でリアルなピットストップ練習ができれば、それが助けになる』というところから始めた。そうしたら、何回できるのか?」
「レースでは使わないタイヤを使うことも多い。これはピットストップの練習をするためなんだ。それが一番の理由だ」

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