フェルスタッペン、僚友に遅れをとったドライバーは「自分の役割を受け入れる必要がある」と語る
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、いつもチームメイトに遅れをとっているF1ドライバーは、「おとぎ話」の世界に生きるのではなく、ナンバー2ドライバーとしての立場を受け入れなければいけないと述べている。
2016年にフェルスタッペンがレッドブルに昇格して以降、レッドブルにおける彼のリーダーシップが脅かされたことは一度もない。ダニエル・リカルドから、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボンに至るまで、フェルスタッペンのチームメイトは彼の圧倒的ポジションに挑むことはできず、来ては去っていった。
現在のチームメイトのセルジオ・ペレスは、難攻不落のフェルスタッペンを相手に好結果を出すこともあるが、ペレスのパフォーマンスのピークは小さく、真のタイトル獲得の野望を抱くには至っていない。
かつてメルセデスでは、ルイス・ハミルトンに次いで2位につけるパフォーマンスを見せたバルテリ・ボッタスが、チーム代表のトト・ウォルフから優れた“サポート役”と見なされて苛立っていた。ボッタスはメルセデスでの5年間で10勝したにもかかわらず、ライバルからポイントを奪うことはできるが、ハミルトンの覇権を崩すには無力な、スピードと信頼性は高いドライバーという立ち位置だった。
フェルスタッペンは、ボッタスの“ハミルトンのサポート役”の任務には何の問題もなかったと主張し、もしボッタスがサポート役を拒否していたら、彼はグリッドから脱落していただろうと述べた。
「毎年新たなスタートを切るが、数レースが終わるとまたしてもナンバー1になることはないと気づき、自分の役割を受け入れることになる」とフェルスタッペンは『Viplay』に語った。
「(ボッタスは)それでも表彰台に上がり、何度か優勝してポールポジションも獲得した」
「チームメイトが少しだけ優れていることを受け入れなくてはならない。それは問題ない。そういうことはあるんだ。彼がそのことを受け入れたのは重要なことだ」
「一部のドライバーは受け入れられずに完全に行き詰まる。そうなると長く生き残ることはできない」
「名前を挙げるつもりはないけれど、自分の役割を受け入れる必要がある。おとぎ話のような世界に住むことはできない」
ボッタスは最終的にメルセデスのシートをジョージ・ラッセルに譲らざるを得なかった。しかしボッタスはアルファロメオと複数年契約を結んだ。フェルスタッペンの父親のヨスは、アルファロメオはF1におけるボッタスの最後のチームになる可能性が高いと考えている。
「ボッタスはメルセデスで長年チャンスを得ていたが、今はアルファロメオのドライバーだ」とヨスは語った。
「これは彼のF1における最終スティントだと思う。チャンピオンシップを制するチームの一員なら、それを目指して挑戦する。数戦が終わると、そうはならないことに気づく」
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