マクラーレンF1のブラウン、ノリスの実力は「アロンソの僚友としてデイトナ24時間に起用した初日から感じていた」
マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、ランド・ノリスはマクラーレンF1チームの中心的存在であり続けるドライバーだと述べており、彼はフェルナンド・アロンソにも匹敵すると見ているという。
「彼はグリッド上の誰にも負けていないと思う」とブラウンは今週末『ESPN』に語った。
「外国のマシンで外国のコースを走ることになるデイトナ24時間に、フェルナンドのチームメイトとして彼を起用した初日からそのことは感じていた」
「フェルナンドはこれまで存在したF1ドライバーの誰にも劣っていないと考えている。ランドは彼に匹敵する。時間帯によっては彼より速かったかもしれないし、その逆もあっただろう」
アロンソがスタードライバーだった時期にブラウンはマクラーレン・レーシングの経営を引き継いだが、チームはエンジン供給を行うホンダとの関係に問題を抱えていた。不満を募らせたアロンソは、2年間F1を離れることを選択。アロンソのシートを引き継いだのはノリスだった。ブラウンはスポーツカーやインディアナポリス500に参戦するのにアロンソと組んでいたので、ふたりを理想的な近さから見ることができ、多くの類似点を見出した。
「F1ドライバーを全員ダートバギーに乗せてレースをさせたら、ランドは先頭集団にいるだろう。彼にはそうした生まれながらの才能がある」
「一部のドライバーは一種類の分野しかやらない。彼らを特殊な状況に放り込んだら、すぐに速さを出せないだろう」
ノリスには、まだグランプリ優勝の経験がない。彼のベストリザルトは2021年イタリアGPでの2位だ。彼はチームメイトのダニエル・リカルドのすぐ後ろにつけており、マクラーレンにとって2010年以来の1-2フィニッシュとなった。
それでもブラウンは、ノリスはチームの基盤となるドライバーだと確信している。
「ランドは有力ドライバーだ。完全なスターで、我々を後押ししてくれている……彼はレースに勝ちたいと思っている」
「信じられないほど速い。予選ではいつも抜きん出ているし、ラップをまとめ上げることができる。ミスをすることはほとんどなく、したとしてもごく些細なものだ」
「『エイペックスを外した、ブレーキをロックさせた』ということはあるが、フェンスに突っ込んでいるところは見たことがないだろう。彼のレース技術は今では非常に強力なものだ。1年目を見てみると、彼はコース上であまりにも礼儀正しいときがあった」
「今では激しいレースをする相手であり、彼も相手に激しいレースを仕掛けるだろう。彼はクリーンだが激しく、前へと押し進む。タイヤマネジメントも非常にうまい。グリッド上の誰にも引けを取らないと思う」
昨年、ジョージ・ラッセルがサンパウロでのブラジルGPで自身初のF1勝利を飾ったこともあり、ノリスが同世代のドライバーから遅れを取るようなことはしたくないと望んでいることをブラウンも認識している。
「彼は、ともにレースをしてきたドライバーたちがこれ以上勝ち星を増やさないうちに、自分も勝ち始めたいと気が気でないだろう。ジョージに勝てると彼がわかっていると、私は確信している。彼は以前にジョージを負かしたことがある」
今年ノリスは、F1キャリアにおけるまったく新しい挑戦に直面する。初めて、事実上のチームリーダーとしての重責を負うのだ。ダニエル・リカルドの離脱を受け、ノリスはルーキーのオスカー・ピアストリとチームメイトになる。ピアストリは元FIA F2チャンピオンであり、昨年夏には契約解消劇の末にアルピーヌとの関係を断った。
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