マッサにとって最も難しいチームメイトはアロンソ。フェラーリF1は「真ん中で分裂していた」と振り返る
元F1ドライバーのフェリペ・マッサは、彼にとって最も「難しい」チームメイトはフェルナンド・アロンソであったことを明かした。
2006年から2013年までフェラーリに在籍したマッサは、このチームでミハエル・シューマッハーやキミ・ライコネン、そしてアロンソという3人のワールドチャンピオンのチームメイトを務めた。三者三様の個性を持つドライバーたちと仕事をしたマッサだが、最も「難しい」チームメイトだったのはアロンソだったという。
マッサはポーランドのサイト『Swiatwyscigow.pl』に対し、シューマッハーのチームメイトであったことは「素晴らしい経験」だと語り、彼との関係は良好であったと振り返った。しかし一方で、アロンソとの関係はそれとは対照的なものだったようだ。
マッサは「フェルナンドはあなたにとって最も難しいチームメイトでしたか?」と問われ「間違いなくそうだ」と認めた。
「まず第一に、彼は素晴らしいドライバーだ。それに関しては何も言うことはない。でも、チーム内で一緒に仕事をするのはかなり難しかったよ」
アロンソのチームメイトとして過ごした4年間、マッサは一度も年間成績で彼を上回ることができなかった。当時のフェラーリはアロンソを優先する姿勢を隠さず、2010年のドイツGPでは露骨なチームオーダーがマッサに提示された。当時のフェラーリ陣営内の様子について彼はこう続けた。
「実際、チームは真ん中で分裂していたんだ。そして結局、それはチームの結果にとって良いものではなかった。それに、僕自身もチームに言うことを聞かせるだけの力があるとは感じていなかったんだ。かなり辛かったよ。でも、とにかく勉強にはなったね」
2013年をもってフェラーリを離脱したマッサは2017年までウイリアムズでF1を戦い、2021年以降は母国のSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”に参戦している。
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