アルファロメオ、ザウバーとの提携終了後のF1活動について検討中「5月に決断を下す」とCEO

 

 アルファロメオとザウバーのパートナーシップは2023年F1最終戦で終了するが、アルファロメオのCEOジャン-フィリップ・アンパラトは、他のチームと提携する形でF1活動を続ける可能性を否定しないと示唆した。

 大のモータースポーツファンのアンパラトCEOは、先週、ザウバーのファクトリーにおいて、イタリアメディアからのインタビューに答えた。

「私はモータースポーツが大好きだ。F1が卓越した存在であることは認識している。さらに私はアルファロメオの歴史を愛しているが、その歴史の一部は、F1とスポーツカーの両方への参戦と成功によって綴られてきた」

アルファロメオCEOのジャン-フィリップ・アンパラト
アルファロメオCEOのジャン-フィリップ・アンパラト

 ザウバーは2026年からアウディのワークスチームとしてF1活動を行うことが決定している。ザウバーとのパートナーシップ終了について聞かれたアンパラトは、「我々は別々の道を行くことになった。自分たちがモータースポーツのどのカテゴリーに残るかを選ぶ必要がある」と語った。

「アルファロメオのDNAにはモーターレーシングが含まれている。同時に、レーシングプログラムの経済的影響について現実的に考える必要がある。そのため、今後どのようなステップを踏むかはまだ決定していない」

 アンパラトは、アルファロメオがF1チームを買収する可能性については否定した。

「そのような大きな投資については考えることすらできない。(チームを)買収し、育てていくのに必要とされる金額で、何か全く違うことができる。たとえば、ステルヴィオやジュリアといった市販車の次世代車に投資することや、新しいデュエットやアルフェッタを夢見ることができる。すべての資金をモーターレーシングに投資することは、我が社のモーターレーシングに対するビジョンとはフィットしない」

アルファロメオF1の2022年型マシン『C43』
アルファロメオF1の2022年型マシン『C43』

 一方でアンパラトCEOは、F1への関与がブランドに価値をもたらすということは確信している。

「投資と利益の関係を見ると、我々が行った投資の20倍のリターンがあり、それがアルファロメオブランドの大きな後押しになった。周冠宇が中国でトナーレの発表を行い、バルテリ・ボッタスはアレーゼにある我々の博物館で3時間を過ごした。こういったことはすべて我々のブランドの価値を高めている」

 アルファロメオの決断を発表するのは6月以降になると、アンパラトCEOは述べた。

「それについては6月に話すことになるだろう。社内で5月末に決定を下し、その後に発表する。その発表は、6月末のル・マン・クラシックか、7月9日の週末にシルバーストンで行われるイギリスGPか、どちらかで行う」

 アルファロメオが何らかの形でF1に残るという決断を下した場合は、イギリスGPで発表を行うことになるだろう。GTかスポーツカーを選ぶと決めた場合には、ル・マンが発表の場になる。アルファロメオがどのような決断を下すのかが注目される。

周冠宇(アルファロメオ)
2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP スペシャルカラーが施された周冠宇のアルファロメオC42

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