マクラーレンF1、PUパートナーの選択肢を検討中。ホンダと接触、レッドブル・パワートレインズを訪問
マクラーレンF1チームは、F1パワーユニット(PU)レギュレーションが変更される2026年以降に向けて、パワーユニットパートナーの選択肢について検討しており、候補のひとつとしてホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)と接触したと、『The Race』が伝えた。HRCは2026年以降の製造者登録を行ったが、F1参戦を決めたわけではなく、『The Race』によると、マクラーレンとホンダの接触は第一段階の話し合いにすぎないということだ。
FIAは、2月3日、2026年から2030年の新パワーユニット(PU)レギュレーションサイクルにおいて6社のマニュファクチャラーが登録を行ったと発表した。既存マニュファクチャラーであるフェラーリ、メルセデス、アルピーヌ(ルノー)、2026年からの参入を発表済みのアウディとレッドブル・フォード、参戦に直結しないものの製造者登録は行ったと昨年明らかにしたHRCが、リストに含まれていた。
レッドブルは2026年以降のフォードとの提携を発表、現在はHRCのサポートを受けているが、その契約は2025年末で終了する。そのため、HRCが2026年からF1に参戦する場合は、新たな提携相手を探す必要がある。選択肢は多くはないが、マクラーレンはそのひとつだ。
マクラーレンとホンダは、1988年から1992年には、アイルトン・セナとアラン・プロストにより大きな成功を収めた。しかしパワーユニット時代の2015年から2017年は、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンという元チャンピオンを乗せながら、パフォーマンスが極めて低く、コンストラクターズ選手権で9位、6位、9位と低迷。結局、マクラーレンとホンダは3年で契約を終了した。
『The Race』は、「2026年エンジン規則に向けてそれぞれ選択肢を探るなかで、マクラーレンとホンダの間で、F1における再提携の可能性に関して最初の接触がなされた」と伝えた。
ただ、あくまで第一段階の接触であり、マクラーレンCEOザク・ブラウンはあらゆる選択肢を検討しており、レッドブル・パワートレインズへの訪問も行ったということだ。当然のことながら、現パートナーのメルセデスとの契約を延長する可能性もある。
ブラウンは、2022年11月に「メルセデスには非常に満足している」と発言した。
「私は、カスタマーエンジンでもワールドタイトルを獲ることが可能であると確信している。もちろんワークスチームであれば、より深い知識を得ることができ、そういうメリットがあることは明らかだが」
「メルセデスとは長期契約を結んでおり、このコラボレーションに我々は非常に満足している。2026年以降についてはまだ本格的に考えてはいない」
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