ザウバー・アカデミーが2023年の育成メンバーを発表。アルファロメオF1のリザーブ、プルシェールを含む4人
若手ドライバーを育成し、F1ドライバーを生み出すためのプログラムであるザウバー・アカデミーが、2023年のメンバーを発表した。2022年のFIA F2選手権で2位につけたテオ・プルシェールを筆頭とする合計4人のラインアップだ。
ザウバー・アカデミーは、若手ドライバーのための「完全な育成コース」として2020年に設立された。若手ドライバーたちにザウバーが持つ専門知識やノウハウを教え、精神面および身体面のトレーニング、チームのエンジニアとの技術的な作業、メディアトレーニング、シミュレーター作業などを通して、究極な目標であるF1への道を進むために必要な準備を整えさせる。
現在19歳のプルシェールは2020年にザウバー・アカデミーのメンバーとなり、F2フル参戦2年目である2022年にランキング2位を獲得、F1アメリカGPではザウバーが運営するアルファロメオF1チームからFP1デビューを果たした。プルシェールは2023年にはアルファロメオのリザーブドライバーに昇格。同時にARTグランプリから再びF2で戦い、タイトルを目指す。
プルシェールとともに2023年ザウバー・アカデミーのメンバーとして発表されたのは、レナ・ビューラー、マーカス・アマンド、タイム・サレーの3人だ。スイス出身25歳のビューラーは、2022年にフォーミュラ・リージョナル・アジアおよびフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権に参戦し、2023年にはF4 UAE選手権に出場、新たに立ち上げられた、若い女性ドライバーの育成と準備を目的としたF1アカデミーシリーズに参戦する予定だ。
17歳のフランス系フィンランド人のアマンドは、2022年にイタリアF4選手権とADAC F4選手権に出場、2023年にはフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権で戦う。ドイツ出身14歳のサレーは、現在ザウバー・カート・チームで活動を行っている。
「若い才能の発掘と育成は、常にザウバー・モータースポーツの理念の中心にある。我々は明日のチャンピオンを育てるという究極の目標を掲げてきた」とザウバー・モータースポーツのスポーティングディレクターで、プログラムを監督するビート・ツェンダーは語った。
「ザウバー・アカデミーの2023年のメンバーは非常に有望であり、彼らひとりひとりと仕事をするのを楽しみにしている」
「テオが加入以来見せてきた成長と発展は、F1チームの公式リザーブドライバーのひとりとなったことも含めて、我々の大きな誇りの源となっている」
「またレナ、マーカス、タイムをアカデミーに迎えることができたこともうれしく思う。我々は彼らのキャリアの次のステップに寄り添い、彼らにモータースポーツの世界で成功するのに必要なツール、教育、リソースを提供する。プログラムを開始し、彼らとともにさらにポテンシャルを引き出すのを待ちきれない思いだ」
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