メルセデス、最終日に持ち直すもペースは不十分と認める「改善のための基盤はできた」とハミルトン/F1バーレーンテスト
2023年プレシーズンテスト2日目に問題に見舞われたメルセデスF1チームだが、最終日には状況を改善させ、ポジティブな一日でテスト期間を締めくくった。
午前にジョージ・ラッセル、午後にルイス・ハミルトンが走行。前日はハイドロリック系のトラブルでラッセルがストップ、ハミルトンはバランスの問題に苦しんだ。しかし最終日は比較的順調な一日となり、合計148周を走行した。
ラッセルは83周を走り、1分31秒442(C5タイヤ)で17人中8番手。65周を走行したハミルトンは、1分30秒664(C5タイヤ)で2番手だった。この日最速のレッドブルのセルジオ・ペレスは、ハミルトンより一段階ハード寄りのC4タイヤで、0.359秒速いタイムを記録している。
チームは「W14に関してポジティブな進歩を遂げ、最終日に大幅に走行距離を伸ばした」と述べている。
「トラックサイドおよびファクトリーにおいて、広範囲にわたる作業を行った後、最初に前夜の変更を評価するための走行を行った。ジョージはその後、タイヤコンパウンドの比較に焦点を当てたプログラムに取りかかり、C5タイヤで自己ベストタイム1分31秒442を記録。C1とC2でのロングランも行った。午後のルイスは、C3でのロングランの後、ジョージと同様のタイヤコンパウンド比較を行い、夜が近づくセッション終盤にC5コンパウンドで1分30秒664の自己ベストタイムをマークした。これはチームにとって3日間総合のベストタイムにあたる」
2日目に走行時間をロスしたラッセルは、最終日に関して前向きな感想を示した。
「今日は(昨日と比べると)はるかにポジティブな一日だった。一歩前進し、昨日直面した問題に関して進歩があった」
「テスト期間のなかで、マシンを改善させることができたと思う。今日はW14をはるかに良い状態に持っていくことができた。やるべき仕事はまだまだたくさんあるけれど、来週に向けてさらに改善し、もっと良い状態になるだろう」
ハミルトンは、まだ理想的な状態ではないものの、そこを目指すための良い基盤ができたと考えている。
「バーレーンテストで興味深い数日間を過ごした。たくさんの発見があり、チーム全体が同じ考え方でそれに取り組み、現状に甘んじることなく、集中力を保って、懸命に作業し続けた。目指す状態にはまだ到達していないけれど、出発点として良いプラットフォームを得ることができた。来週自分たちがどの位置にいるのかは分からない。でもポジティブな気持ちを保ち、最大限プッシュし続けるよ」
トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、前夜の作業によって状況が改善したことに安堵しているが、一方で、現状ではペースが不足しているとも認めた。
「昨夜、マシンの仕様への改良点を見つけ、セットアップの方向性を取り戻すために、大量の作業を行った。それによって進歩を果たしたようだ。ドライバーはふたりとも、今日のさまざまなコンディションのなかで、マシンがはるかに良い状態にあったと感じ、バランスは、シングルラップにおいてもロングランにおいても、自分が必要とする状態に近づいたということだ」
「マシンのペースに関してやるべきことが残っているのは明らかだが、今日は、どこに力を注ぐ必要があるかということについて、より明確な全体像をつかむことができた。次の週末までの時間を使って、ここで収集したデータを調べ、もう少しラップタイムを改善することを目指す」
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