フェラーリ、WECハイパーカーいよいよ登場もトヨタらの”壁”は高いと冷静「初年度で勝てるほど楽じゃない」

 

 フェラーリは2023年、50年ぶりにプロトタイプレースへ復帰。ファクトリー体制でFIA世界耐久選手権(WEC)の最高峰カテゴリー、ハイパーカークラスに2台のプロトタイプマシン『499P』を投入する。
 長い歴史の中でル・マン24時間レース9勝を誇るフェラーリのWEC最高峰クラス復帰ということで大きな期待がチームに向けられているものの、ドライバーのジェームス・カラドは、参戦初年度から勝利を重ねることは難しいと考えている。
 1973年以来のル・マン参戦に向けて、フェラーリは開幕戦の舞台セブリング・インターナショナル・レースウェイを含む様々なサーキットで過酷なテストを実施してきた。
 しかしカラドは、フェラーリの相対的な状況を把握することは難しく、参戦初年度から13台で争われるハイパーカークラスで大きな成功を収めることを期待するのは非現実的だと考えている。
 アレッサンドロ・ピエール・グイディ、アントニオ・ジョビナッツィと51号車499Pをシェアすることとなるカラドは、次のように語る。
「全てが未知数だ」
「自分たちがどの位置にいるのか分からない。ただ開幕戦では自分たちがどの位置にいるのか、どのようなものなのかを確認することを期待している」
「僕らがいきなり勝てると言うのは難しい。どうなるか分からないからね」
「これはニューマシンなんだ。僕らは何周も走ってきたけど、レース環境ではまだ多くの弱点が残っている。チームとしての最大の目標は、できる限りスピーディーに学んで、常にマシンを改善していくことだと思う」

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