ハースF1、ピットウォールの縮小は経費削減のためと説明「浮いた金額を開発に回す」と代表
バーレーンでのF1プレシーズンテスト開始にあたり、ハースはピットウォールスタンドに配置する人員を削減した。最小限の構成とした背景について、チーム代表のギュンター・シュタイナーが説明した。
F1チームは通常、ピットウォールスタンドを設置して、レース当日はエンジニアや運営管理・戦略構築を行うチームメンバーなど、少なくとも6名が座れるシートを確保する。
当初、ハースの3人用プラットフォームはテスト用にカスタマイズした構成だと思われていた。しかしシュタイナーは、今シーズンを通して、チームマネージャーのピーター・クロラ、トラックサイドエンジニアリングディレクターの小松礼雄、そしてシュタイナー本人という3人構成で固定していくと語った。
「そういうことだ。経費削減をするならば、あらゆる部分を見直す必要がある」とシュタイナーは述べた。
「開発に投資する予算が欲しいとして、コスト制限にかからないようにするには、どこからその予算を持ってくればよいのかということだ」
「ピットウォールスタンドに6人を置くか、25万ドル(約3400万円)をマシンのアップデートに使うかを選択するならばどうだろう? 自分たちの考えがあってしていることだ」
シュタイナーによると、ピットウォールスタンドを新たに少人数構成にしたことで、輸送費で25万ドル程度の節約が見込めるという。その金額を2023年型マシン『VF-23』の開発予算に回すことができる。
「チームメンバーがそのアイデアを出してきた。だから、『もし私がピット内に残っていた方がよいのなら、それでもいい』と言った」とシュタイナーは明かした。
「私はあそこにいなくてもいいし、3席しかないのであれば、必要な部分をカバーし合って配置を見直せばいい」
「だがメインの目的は経費削減だ。その浮いた金額を開発に回す。なにしろコストキャップがある」
ハースのようなクレバーなF1チームにとっては、節約ひとつ取っても金額が桁外れになるようだ。
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