ハミルトン「今のコンセプトでライバルに追いつくのは難しい」メルセデスは新サイドポッド導入を急ぐ/F1第1戦金曜
2023年F1バーレーンGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=10番手/2=8番手、ジョージ・ラッセルはフリー走行1=11番手/2=13番手だった。
金曜走行後、ハミルトンは、メルセデスは今、10チームのなかで3番手か4番手の位置におり、今のマシンコンセプトでは上位との大きなギャップを縮めるのは難しいのではないかと語った。テクニカルディレクターのマイク・エリオットは、アップデートをできるだけ早く導入したいと述べている。
「(チーム代表の)トト(・ウォルフ)がすでに明かしたとおり、我々は異なるボディワークを導入する予定だ。他のマシンと同じデザインではなく、今の自分たちのデザインとも異なるものだ」
「通常の開発の一環である。大幅に異なるサイドポッドを導入する。しかし導入には時間がかかる。パーツを作ったり、ボディワーク下部で適合させるための変更に時間がかかる。だが、できるだけ早く導入するつもりだ」
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
フリー走行1=10番手(1分34秒917:ミディアムタイヤ/13周)/2=8番手(1分31秒543:ソフトタイヤ/27周)
課題は山積みだ。テストの時点でライバルたちに遅れていることは分かっていたが、今日、ギャップがとても大きいことがはっきりした。今夜、懸命に作業に当たり、データをチェックし、明日に向けて少しでも前進できるように仕事を続けていく。一晩でパフォーマンスを向上させることができるかどうかを確認していくよ。セットアップの面では、マシンを可能な限りベストの状態に持っていったと思う。
ロングランペースはフェラーリと似たような感じだったが、レッドブルとアストンマーティンには遅れている。チーム全員にとって困難な状況で、誰も望んでいないポジションだ。皆が懸命に作業を続け、そのプロセスのなかで、勇敢で思慮深い振る舞いをしている。これからもコツコツと努力し、正しい軌道に戻る必要がある。
(走行後の会見で語り)セットアップに関しては、マシンを可能な範囲でベストの状態に持っていった。さらにあちこち少しずつ変更を加えていくことはできるけれど、ミリ秒単位の小さな改善になるだろう。(レッドブルとの)ギャップを1秒縮めるようなことにはならない。いずれはギャップを縮めることができると信じているか? もちろんだ。でも、今のコンセプトではかなり難しいと考えている。
ロングランではフェラーリにかなり近いところにいると思う。アストンが2番手で、僕たちは3番手か4番手だ。つまり去年と似たような位置か、少し後退した感じだね。今は間違った方向に進んでいるから、正しい軌道に戻る必要がある。今のところ、トップグループには大きな差をつけられている。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
フリー走行1=11番手(1分34秒966:ミディアムタイヤ/20周)/2=13番手(1分31秒882:ソフトタイヤ/25周)
今日は大量のデータを集めることができたので、それを今夜分析するよ。テストから今日までの間にいくつか大きな変更を施した。それが期待どおりに機能しているかどうかを評価する必要がある。セットアップに関して先週とは少し異なるウインドウにマシンを入れて、良い感触を持っているけれど、それが速さの面での改善に直結するとは限らないんだ。
現時点では1ラップペースに比べるとレースペースの方がわずかながら良さそうに思える。さらにラップタイムを見つける必要があるので、引き続きこの点を見ていくよ。
自分たちのポジションを正確に判断するのは難しいが、タイミングシート上で、今日の位置より上位に入りたいね。とはいえ、W14との付き合いはまだ4日目だ。正しいウインドウに入れて、ポテンシャルを最大限発揮できるようにする必要がある。
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