角田裕毅の才能開花を期待するアルファタウリF1。環境変化が「スイッチを入れるきっかけになる」
アルファタウリF1のチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、角田裕毅が特に予選で着実な進歩を遂げていると語り、2023年シーズンの環境の変化が角田に効果的に働くことを期待している。
角田の2022年シーズンはマシンの戦闘力不足に苦しんだ1年だった。アルファタウリはコンストラクターズランキングで9位に転落し、角田自身は獲得ポイント数でもドライバーズランキングでも、デビューイヤーである2021年の成績を上回ることができなかった。
総合成績だけに目を向けてしまえば、デビュー2年目で角田がどれだけ成長を遂げたのかを簡単に理解することは難しい。だが、アルファタウリのチーフレースエンジニアとして彼の走りを最も身近で見てきたエドルズは、昨シーズンの角田の態度や走りには確かな進歩があったと考えている。
エドルズは「彼には自信があり、パフォーマンスも向上している」と『The Race』に対して語り、特に予選での走りには目を見張るものがあると評価した。
「彼は1周を通じて最大のパフォーマンスを発揮し、限界までプッシュすることができるドライバーだ」
「彼の強みは予選にあって、何周もアタックを重ねることができるんだ」
2022年のチームメイトだったピエール・ガスリーと予選成績を比較すると、確かに角田の予選での成長は見て取れる。角田が2021年にガスリーを予選成績で上回ったのは22戦中1戦のみだったが、昨シーズンは22戦で9戦ガスリーを上回った。一方、エドルズは決勝でのレースペースについてはまだ課題だと認めているが、それでもガスリーのレベルに「到達しつつある」という。
アルファタウリのチーム代表であるフランツ・トストは、これまでドライバーの成長には3年を要するという意見を繰り返して述べてきた。この発言は裏を返せば3年以内に結果を求めるということであり、2023年にF1デビュー3年目を迎える角田は、今年が勝負の年になる。
同時に、彼はガスリーの移籍と新人ニック・デ・フリースの加入という環境の変化にも直面することになる。だがエドルズは、むしろこの変化が起爆剤となり、その才能が開花することに期待を寄せた。
「今や彼が(アルファタウリ内で)最も経験を積んだドライバーになるのだから、もしかすると今年は、自信の面でさらにステップアップができるかもしれない。そして、それがスイッチを入れるきっかけになるかもしれない」
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