レッドブルとアストンの強さはここでも健在! フェルスタッペンがFP1最速。角田裕毅は10番手|F1サウジアラビアGP

 

 F1の2023年シーズン第2戦となるサウジアラビアGPが幕を開け、フリー走行1回目が行なわれた。グランプリ最初のセッションでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが最速タイムをマークした。
 舞台となるのは、サウジアラビアの紅海沿岸に位置するジェッダ市街地サーキット。F1カレンダーでも屈指の高速サーキットであり、開幕戦バーレーンGPとは大きくコース特性が異なる。圧倒的な速さを見せたレッドブルや、今季大きな飛躍を遂げたアストンマーチンの勢いがここでも続くのか、という点が注目を集めている。
 現地は16時30分を回り1時間のセッションがスタートすると、アルファタウリのニック・デ・フリーズを先頭に各車が続々とコースイン。レイアウト調整を受けたジェッダのコースの感触を確かめた。
 夜間に行なわれる予選や決勝レースとは異なり、FP1や土曜日のFP3は日の高い時間帯に行なわれるため、気温は27度、路面温度44度と比較的暑いコンディション。予選や決勝に向けては参考になりにくいセッションでもある。
 各車がミディアムタイヤやハードタイヤをセッション1セット目のタイヤとして選択する中、レッドブルのセルジオ・ペレスはソフトタイヤを投入。ペレスに続いて開幕戦3位表彰台のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)も1セット目からソフトタイヤを使用した。
 セッション序盤は、ソフトタイヤ勢のペレスとアロンソがアタック合戦を展開。市街地サーキットが故に路面状況が急速に向上しているということもあり、周回を重ねたタイヤでもタイムに伸びが見られ、首位もコロコロと入れ替わった。
 セッション序盤20分はガレージに留まっていたフェルスタッペンも、ソフトタイヤを履いてコースイン。ターン22でアンダーステアが出ていると報告したものの、そのラップで1分30秒494を記録してトップに立つと、続く計測では1分30秒062、1分29秒815とタイムを上げた。
 セッションが折り返しを迎えると、これまでミディアムタイヤやハードタイヤを履いていたドライバーが2セット目にソフトタイヤを投入。レッドブル勢やアストンマーチン勢はセッション序盤からソフトタイヤを使用していたものの、2セット目にもソフトタイヤをドライバーに履かせた。
 現地時刻が17時15分を過ぎて西日も強くなる中、路面温度は41度まで低下。各ドライバーのタイムも上がっていった。
 フェルスタッペンは新品のソフトタイヤに履き替えて1分29秒790、1分29秒662と再びタイムを更新すると、チェッカーが振られた最後のアタックで1分29秒617までタイムアップを果たした。
 最終的にこのタイムがセッション最速となったが、セクター1~2では自己ベストを更新できていなかった。フェルスタッペンが記録したセクター1~3の全体ベストをつなぎ合わせると、1分29秒501。少なくともさらに0.1秒タイムを伸ばすポテンシャルは秘めている。
 フェルスタッペンのタイムから0.483秒の遅れとなったものの、ペレスがセッション2番手につけてレッドブルがワンツー。週末に向けて好発進を見せた。
 レッドブル勢の後ろには、こちらも好調なアストンマーチン勢のふたり。アロンソが3番手、僚友ランス・ストロールが4番手に並んだ。開幕戦で見せた強さは”一度切り”ではないようだ。
 5~6番手にはメルセデスの2台が並んだが、5番手ジョージ・ラッセルと首位フェルスタッペンとの差は1.154秒。大きく水をあけられている。
 また心配なのがフェラーリ勢。もちろん予選や決勝とは異なるコンディション下ではあるものの、カルロス・サインツJr.が7番手、チームメイトのシャルル・ルクレールが角田裕毅(アルファタウリ)の後ろ11番手と中団グループに飲み込まれた。
 8番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)と9番手アルボン、10番手角田は開幕戦でも入賞争いを演じた3名。角田はアルファタウリの『AT04』のマシン特性がジェッダ市街地サーキットに適していると自信を覗かせているだけに、期待感が高まる。混戦の中団グループの中でどのチームが頭ひとつ抜け出すのか、上位争いだけでなく中団争いにも目が話せない。
 
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順位
ドライバー
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タイム

前車との差
平均速度

1
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