F1分析|今後のシーズンを占う? 各チームがサウジアラビアに持ち込んだ新パーツ

 

 フェラーリは、F1サウジアラビアGPにいくつか新パーツを持ち込んでいた。これは、レースで二パフォーマンス向上を狙うだけではなく、今後のマシン開発のベースを形作るような目的を持ったモノだったようだ。
 バーレーンとサウジアラビアのコース特性の違いもあって、フロントウイングに手を入れているチームも多かったが、フェラーリに関しては使われているパーツ自体はほぼ同じ。ただアッパーフラップの外側、エンドプレートの接続部分に向けてハの字型にカットされている。
 これはカットをしない場合と比べて、車両側面に空気を流すアウトウォッシュ効果を強調していると考えられる。今回の結果を参考に、今後はフラップの微調整だけではなく、より大きな変更が行なわれたバージョンのウイングが登場する可能性は高いだろう。
 フェラーリは、ジェッダに新しいデザインのフロアも持ち込んでいる。カットアウトの形状が変更されている(メイン青矢印)ほか、リヤタイヤ前方のフロアエッジはテーパー状に持ち上げ(赤矢印)られている。
 チームはこのフロアを金曜日にテストしたものの、レースでは使用しなかった。これらのエリアは、フロアの上下を流れる気流をコントロールする上で非常に感度の高い部分となっており、金曜日に得られたデータ
 このフロアが今後使用されるのか、それとも単に開発の方向性を検証するために、実車走行でテストをしたかっただけだったのかは、今後注目だ。

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