「このコンディションでなら勝てるかと期待していた」驚異の追い上げ見せたザルコ、久しぶりの表彰台喜ぶ

 

 MotoGP第2戦アルゼンチンGPの決勝でヨハン・ザルコ(プラマック)は優勝できるチャンスがあると考えていたと明らかにしつつ、追い上げのレースで表彰台を獲得できたことを喜んだ。
 ザルコは予選6番手から決勝をスタートさせると、レース中盤までは中団グループを走行。先頭集団には差を開かれてしまっている状況だった。
 しかしレースが終盤に差し掛かるころからザルコは驚異的なペースを発揮。一時は8秒もあった差を見る見るうちに縮めていき、残り3周というタイミングでフランコ・モルビデリ(ヤマハ)をオーバーテイクして表彰台圏内に浮上。さらにアレックス・マルケス(グレシーニ)まで続けて追い抜いて2位を獲得した。
 稀に見る追い上げぶりだった今回のレース。ザルコは雨となったアルゼンチンGP決勝では“勝つ”チャンスがあるとすら思っていたと後に明かしており、序盤に速さがなかったことで大変だったと振り返っている。
「他のライダー達はレース序盤にタイヤを上手く活用してグリップを使えるというアドバンテージを持っているんだ」
「でも、グリップが低くなれば、僕は違いを生み出すことができる。そしてそれがやってきたのがレース後半だった」
「こうしたコンディションでは勝つチャンスがあると期待していたから、ちょっと残念だ。レース前半の8周ほどは明らかに速さが足りていなかった」

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