アルファタウリF1新代表となるメキース「必要な要素がすべて揃ったチーム。大きな成功を実現したい」

 

 フランツ・トストの後任として、スクーデリア・アルファタウリF1のチーム代表を務めることが決まったローレン・メキースが、チームには大きなポテンシャルがあり、それをうまく成功につなげたいと語った。

 アルファタウリは、4月26日、チームのシニアマネジメント構造の変更を発表、2023年末で現チーム代表フランツ・トストがそのポジションから退き、代わって、現在スクーデリア・フェラーリでレーシングディレクターを務めるローレン・メキースが後任となることを明らかにした。メキースの正式な移籍日はまだ発表されていない。さらに、今年中に、元FIAエグゼクティブのピーター・バイエルがCEOとしてチームに加入し、新たなリーダーシップ体制を形成、トストは、2024年はチームのコンサルタントを務めることが決まった。

 チームは、声明のなかで、今回の大規模な体制変更について「長期的な安定性と継続性を確保することが目的」と説明している。

角田裕毅(アルファタウリ)
2023年F1第2戦サウジアラビアGP 角田裕毅(アルファタウリ)

 レッドブルGmbHの企業プロジェクトおよび投資担当チーフエグゼクティブであるオリバー・ミンツラフは、トストの後任を探すなかで、マネジメント体制を変更するという判断に至ったと述べている。

「彼(トスト)の後任を探すことは容易ではなく、結果的に、チームにマネジメント体制を再定義することになった」

「CEOとしてピーター・バイエル、チームプリンシパルとしてローレン・メキースを迎えることができて非常にうれしく思う。ふたりともF1のトップポジションでの経験が豊富であり、協力し合って、これからスクーデリア・アルファタウリをさらなる高見へと導いてくれると確信している」

 CEOへの就任が発表されたピーター・バイエルは、ファエンツァおよび英国にある施設でチームの戦略的方向性を監督する役割を担う。トストからアルファタウリのチーム代表のポジションを引き継ぐメキースは、チームの、テクニカル、マニュファクチャリング、サポートファンクション、レースチームの運営など、チームの日々の運営に関する責任者となる。バイエルとメキースは「同等の責任を持つ新しいダイナミックなリーダーシップチームを作り上げる」とチームは述べている。

角田裕毅(アルファタウリ)
2023年F1第3戦オーストラリアGP 角田裕毅(アルファタウリ)

 メキースは「初期のキャリアの多くを過ごしたチームに再び戻り、チーム代表の役割を引き受けることを光栄に思う」とコメントした。彼はアルファタウリの前身、ミナルディ時代の2002年からトロロッソ時代に至るまで、10年以上にわたり、同チームで働いた経験を持つ。

「スクーデリア・アルファタウリには、将来、より大きな成功を収めるために必要なすべての要素が揃っており、ピーターと協力してそれを実現することを楽しみにしている」

 バイエルは、「私にとって、チームのCEOの役割を引き受け、ローレンと協力して働くことは大変な名誉だ」と語った。

「スクーデリア・アルファタウリには素晴らしい人材が揃っており、ファエンツァとイギリスに優れたインフラストラクチャーを有している。これらの重要な要素をもとに、コース上とそれ以外においてのパフォーマンスを向上させ、今後数年のうちにより大きな成功をチームにもたらすための取り組みをしていくことを、非常に楽しみにしている」

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