リカルド、アルファタウリでシートフィッティング。デ・フリーズに早くも試練が訪れる?

 

 レッドブルでサードドライバーを務めているダニエル・リカルドが、アルファタウリのファクトリーを訪れ、シートフィッティングを行なった。これにより、厳しい状況におかれているニック・デ・フリーズに代わってF1に復帰するのではないかと噂されている。
 しかし当然ながら、リカルドのファクトリー訪問がドライバー交代を直接意味しているわけではない。
 むしろ、リカルドの訪問は至極当然のものだったのだ。リカルドは今季レッドブルのサードドライバーとしてデモランなどを担当する他、一部のレースではリザーブの役割も担うことになっている。それはアルファタウリでも同様で、シートフィッティングは必須だったのだ。
 リカルドはレッドブルに復帰してからまだF1マシンを運転しておらず、RB19での初走行はイギリスGP後にシルバーストーンで行なわれるタイヤテストになる予定だ。
 レッドブルはシミュレータ作業をしたリカルドに”変なクセ”を発見したと明かしたものの、すでにベストな状態に戻っているという。もしアルファタウリがドライバーの交代を選択した場合、リカルドが有力な候補になるのは間違いない。
 デ・フリーズはF1ではルーキーとは言えすでに経験豊富なドライバーだが、アルファタウリでは厳しいF1の洗礼を受けており、未だノーポイント。インシデントに巻き込まれることも少なくない。
 今のところ、チームのデ・フリーズへの信頼は崩れていない。チーム代表のフランツ・トストはアゼルバイジャンGPで、ルーキーであるデ・ブリースのアクシデントにチームが耐えられないと考えるのは間違っていると語った。
「これまでも言ってきたように、学ぶ期間、そしてクラッシュが連続する期間があるんだ」
「ドライバーは、クラッシュしなければ限界が分からないモノだ」
「チームとしては、ルーキーを信用しなければいけない。そうでなければうまくいかないよ」
「クラッシュしないドライバーなどいない。セバスチャン(ベッテル)だって最初の頃はほとんど、1周目にノーズを壊して戻ってきた。それも、成長していく一過程だ」
 デ・フリーズがすぐにプレッシャーに晒されるわけではないが、情報筋によるとチームの上層部、特にドライバー育成を担うヘルムート・マルコは第8戦スペインGPまでに何らかの進展の兆しを見たいと考えているという。
 つまりエミリア・ロマーニャGPからモナコ、スペインまでの3連戦でどのような結果を残すかが、彼の将来を左右する重要なポイントになるだろう。
 デ・フリーズ自身、エミリア・ロマーニャGPでのチャンスを楽しみにしているという。常設サーキットでの通常フォーマットでのレース開催となる上、チームにとってホームのレースでアップデートが導入されるからだ。
「僕たちはより大きなアップデートを持ち込むだろう」と、デ・フリーズは語った。
「だからその週末は、僕たちがステップアップできるかどうか、ちょっとワクワクしているんだ。そして、明らかに普通の週末であることも助けになる」
 
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