今年のインディ500は大激戦の予感? ウィル・パワー「オーバーテイクや良いバトルも起きやすい」

 

 インディ500の予選後、月曜に行なわれたプラクティスでトップとなったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、今年のインディ500は激しいバトルが展開されると予想している。
 今年のインディ500のプラクティスでは全くクラッシュが起きていなかったが、22日のプラクティスではキャサリン・レッグ(レイホール・レターマン・ラニガン)とステファン・ウィルソン(ドレイヤー&レインボールド)のクラッシュが発生。前のマシンに詰まったウィルソンが減速し、それにレッグが追突してしまった形だった。
 パワーは、マシン同士が非常に接近して走ることができるパッケージになっているため、決勝レースではより多くのクラッシュが起きるのではないかと考えている。
「実際本当に良いパッケージなんだ」
 そうパワーは話した。
「だから(これまで)誰もクラッシュしていなかったんだ。それはつまり、とても激しいレースになるということを意味する」
「とてもタイトになると思うし、おそらくレース中のアクシデントももっと多くなるだろう。良いバトルも起きるはずだ」
 パワーは昨年よりも最大10%マシンのダウンフォースが増えていることから、上位陣の間でたくさんのオーバーテイクが起きると考えている。
「ダウンフォースが増えているから、パスが簡単になりそうだ。集団の中ではなくて、上位の話しだけどね。トップ3はかなりハードなレースをすることになるだろう」
「実際、ドラッグ(空気抵抗)はあまり増えているわけではないんだ。エアロパーツやストレーキ、フロアなどを使ってとても効率的にダウンフォースを稼いでいて、ドラッギーなウィッカー(ガーニーフラップ)やウイングを使っているわけじゃない」
「だからクルマのスピードはほぼ同じだ。ここ(インディアナポリス)で、問題なくクルマに近づいて走れる距離としては、今までで一番近いと思う」
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