アストンマーチンF1ウィットマーシュCEO、ホンダとの提携について語る「日本のみなさん。2026年よりも前から、我々に声援を!」

 

 2026年からホンダをパートナーに迎えることになったアストンマーチンF1。アストンマーチン・パフォーマンス・テクノロジーズ・グループのCEOであるマーティン・ウィットマーシュが取材に応じ、ホンダと組むことになる2026年よりも前から、アストンマーチンを応援してくれるよう、日本のF1ファンに呼びかけた。
 ホンダは5月24日に記者会見を開き、2026年からF1に正式復帰することを発表した。そしてそのパートナーがアストンマーチンF1になることも明かされ、この日の会見には同チームの会長であるローレンス・ストロールと、グループCEOのウィットマーシュも来日。ホンダのワークスパワーユニット(PU)を手にできたことで、「チャンピオン獲得に向けて必要な最後の1ピースが揃った」と喜んだ。
 ウィットマーシュCEOは、かつてマクラーレンで活躍した人物。F1でのキャリアを始めた1989年は、マクラーレン・ホンダが猛威を振るっていた時代である。
 そんなホンダの”イメージ”について尋ねると、ウィットマーシュは次のように語った。
「ホンダといえば、レースに対する文化があるということがまず思い浮かぶ。そして、今回パートナーシップを組ませていただけたのは、とても光栄だ」
「私が1989年にこのF1の世界に足を踏み入れた時、私が所属していたチーム(マクラーレン)はホンダのエンジンを使っていた。そして、(1992年でホンダがF1を撤退するまでの)4年間ほどの間、一緒に仕事をした。その時から、ホンダには素晴らしい技術と、勝利への情熱、そして素晴らしいレースの文化があるというイメージを持っている。それが私のF1キャリアのスタートで、再びホンダと仕事をすることができるんだ」
 ホンダは2015年からマクラーレンと再び組み、F1への復帰を果たした。その時に契約を担当したは、当時マクラーレンのCEOだったウィットマーシュである。
「今から10年前、ホンダがF1に戻ってくる時に、私も関わっていた。その時も、私はホンダに『F1に戻ってきてほしい』と呼びかけたんだ」
「ただ、実際にホンダが参戦する時には、私はもうチーム(マクラーレン)を離れていた。再びこの場にいられることを、大変嬉しく思っている」
 現在のアストンマーチンは、PUだけでなくギヤボックスやリヤサスペンションなどもメルセデスからの供給を受けている。しかし2026年からはホンダのPUを使うことになるため、これらを内製する必要がある。
 これらの計画についてウィットマーシュは、次のように説明する。
「フロントサスペンションは自分たちで作っているので、リヤサスペンションを作るのは問題ない」
 そうウィットマーシュは言う。
「ギヤボックスについては、我々はもう数年間もの間、自分たちでは作れていない。それは新たなチャレンジになるだろうけど、喜んで取り組んでいきたいと思う」
「2026年からのF1マシンは、全てがまとまったモノでなければいけない。ギヤボックスも、シャシーも、そしてPUも、ホンダと協力して作り上げていくことが、勝てるためのチームを形作る上で、とても重要なものになるだろう」
 ホンダとの提携が決まったことで、アストンマーチンF1にはこれまで以上に大きな注目が集まることになるはずだ。ウィットマーシュは、セナと働いた経験から、日本のファンの素晴らしさを認識しており、さらに2026年からと言わず、できるだけ早くからアストンマーチンに声援を送ってほしいと語った。
「アストンマーチンは新しく、そして若いF1チームだ。そして大きな野望を持ちつつ、成長しているチームでもある」
 そうウィットマーシュは言う。
「日本のファンの情熱は、長いこと見てきたからよく分かっている。このスポーツを、とても愛しているよね。セナさん(アイルトン・セナ)がマクラーレン・ホンダをドライブしていた頃から、鈴鹿での情熱は素晴らしかった」
「知的で礼儀正しく、情熱的なファンが日本には大勢いらっしゃる。2026年からと言わず、それよりも前から、アストンマーチンを応援していただけたらなと思う」
 なおインタビューの模様は、5月24日22時に公開されるDAZNのF1番組「Wednesday …読み続ける

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