メルセデス、アップデートの成功は間違いない? 2022年の”ぬか喜び”教訓も「大進歩」とチーム代表

 

 F1第8戦スペインGPで、メルセデスはルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルが2位と3位を獲得。トト・ウルフ代表はこの改善ぶりについて、昨年のような“ぬか喜び”ではないと考えている。
 メルセデスは、2022年から使用してきた”ゼロポッド”コンセプトを今季早々に捨て去ることを決定。パドックで主流派となっているダウンウォッシュ型のサイドポンツーンを投入するなど、第7戦モナコGPでマシンを大幅にアップデートした。
 モナコは特殊な市街地コースであるためアップデートの評価は難しかったが、第8戦スペインGPはより典型的なサーキットのため、その効果をしっかりと確かめられる機会になると考えられていた。
 実際、スペインGPでメルセデスは予選こそチームメイト同士での接触により力を発揮しきれなかったものの、決勝では優れたペースを発揮。レッドブルのマックス・フェルスタッペンには及ばなかったものの、ダブル表彰台を確保する今季ベストの好成績を収めてみせた。
 この結果からアップデートは成功し、メルセデスは上昇気流に乗ったようにも見える。チームを率いるウルフ代表も、今回の結果を同じく好転の兆しだと捉えている。
 スペインGPで見せた進歩が、メルセデスの現状を反映していると思うかと訊かれたウルフ代表は、次のように答えている。
「私は決して楽観的にはなっていない。そうなるのは愚か者だけだ。ただ、基本的には昨年とは違うと感じている」
「まだバウンシングがあり、それが何故なのかを理解することは興味深い。ただ我々も過去12ヵ月で非常に多くのことを学んできている。それこそ、我々が自信を持つには、もう少し警戒すべき理由が沢山あるんだ」
 メルセデスは昨シーズン序盤も苦戦していたが、アップデートを投入したスペインGPでは悩まされていたバウンシングも収まりラッセルが3位、ハミルトンが5位でフィニッシュ。ここから逆襲を開始するかと思われたが、この後もマシンは勝利を争える状態にはなく、結局シーズン終盤のサンパウロGPまでシーズン初、そして唯一の優勝はお預けとなってしまった。
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